米国天然ガス、供給増と在庫高止まりで下落継続
重要ポイント
- •米国下48州の天然ガス生産量は7月ここまでで日量110.6 bcfdと、6月の110.0 bcfdから増加した。
- •天然ガス在庫は7月17日時点で5年季節平均を6.4%上回り、7月24日までの週には6.6%上回る見込みだった。
- •LNG向けガス流入量は今月ここまで主要輸出ターミナルで平均17.2 bcfdとなり、6月の17.4 bcfdから減少した。
- •LNG需要の減少には、テキサス州のFreeport LNG施設での計画保守が一因となった。
- •気温は8月11日まで概ね平年を上回る見通しで、発電向けガス需要を支える可能性がある。

米国天然ガス先物は2.73ドル/MMBtuまで下落し、強い生産、十分な在庫水準、LNG向け原料ガス需要の弱さが引き続き価格を押し下げたことで、約12週間ぶりの安値を更新した。
米国下48州の平均ガス生産量は、7月ここまでで日量110.6億立方フィート(bcfd)と、6月の110.0 bcfdから増加し、2025年12月に記録した月間高値に並んだ。
生産増加は供給過剰懸念を強めており、特に在庫が季節的な通常水準を大きく上回っていることが背景にある。7月17日時点の在庫は5年季節平均を6.4%上回っており、7月24日までの週には平年比6.6%上回ると見込まれていた。
LNG輸出需要も鈍化し、主要輸出ターミナルへのガス流入量は今月ここまで平均17.2 bcfdとなり、6月の17.4 bcfdからわずかに減少した。この減少の一因は、テキサス州にあるFreeport LNG施設で予定されていた保守作業だった。
一方で、8月11日までは気温が概ね平年を上回ると予想されており、冷房需要を満たすための発電部門によるガス需要を高止まりさせる可能性が高い。Source: Trading Economics