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Radiant World、主要企業の支援見直しで損失に直面

著者: CryptoBriefing·

重要ポイント

  • Vitol Group、Cargill、Glencore は、無効な請求書を提出したとの疑惑を受け、2026年7月下旬に Radiant World との取引を停止した。
  • Deutsche Bank と KBC は2026年8月に Radiant World 関連口座を凍結し与信枠を停止、Rio Tinto と Vale は承認顧客リストから同社を外した。
  • Mizuho は2026年8月下旬に Radiant World に対する破産手続きの申し立てを行い、シンガポール警察が捜査を進め、従業員削減も行われている。
  • Intesa Sanpaolo は約2億ユーロのエクスポージャーを計上し、2026年利益への大きな影響はないとしている一方、Jefferies の Point Bonita は3億ドル未満のエクスポージャーを見直している。
  • Radiant World の売上高は2023年の約45億ドルから2025会計年度の96億ドルへとおよそ倍増し、シンガポール法人への債権者請求は2025年初頭以降10件から21件に増加した。
Radiant World、主要企業の支援見直しで損失に直面

年間売上高が96億ドルに達し、年間8,000万メートルトン超の鉄鉱石を取り扱っていたとされる企業が、現在、事業上の関係がリアルタイムで崩れていく様子を見ている。シンガポール拠点の商社 Radiant World は、Pinkesh Nahar によって設立され、コモディティと銀行業界の有力企業の一部が数週間のうちに同社から離れていった。

この崩壊は2026年7月下旬に始まった。Vitol Group、Cargill、Glencore の3社、いずれも世界で最も影響力のあるコモディティ取引企業が、Radiant との取引を停止した。理由は、同社が無効な請求書を提出したとの疑惑だった。

ドミノ倒しのように急速に進む

大手トレーダーが距離を置くと、銀行も追随した。Deutsche Bank と KBC は2026年8月に Radiant World に関連する一部口座を凍結し、与信枠は停止された。

Radiant の売上高は、2023年の約45億ドルから2025会計年度の96億ドルへとおよそ倍増した。同社は、多数の銀行との強固な貿易金融関係と、主要なコモディティ鉱山会社やトレーダーとの緊密な関係を基盤に事業を築いてきた。

鉱山大手の Rio Tinto と Vale は、いずれも Radiant を承認顧客リストから外した。両社は世界最大級の鉄鉱石生産者であり、Radiant のような商社が依存していたまさにその供給元にあたる。

アジア有数のコモディティ取引拠点であるシンガポールでは、過去にも大型商社の破綻があった。2020年の石油トレーダー Hin Leong と2023年のパーム油トレーダー Agritrade で、いずれも裁判所の監督下での手続きに至った。

銀行が負担の大きさを見極める

イタリアの銀行グループ Intesa Sanpaolo は、Radiant に対する約2億ユーロのエクスポージャーに備えを計上している。ただし、同社はこの損失が2026年の利益に大きな影響を与えることはないとしている。Jefferies の Point Bonita ファンドも、3億ドル未満の自社エクスポージャーを見直している。Point Bonita は Jefferies が買収した信用投資に特化したファンド運用会社であり、債権者の中にその名前があることは、エクスポージャーが通常の銀行バランスシートだけでなくクレジットファンドにも及んでいることを示している。

Radiant World のシンガポール法人に対する債権者請求は、2025年初頭以降で10件から21件へと2倍以上に増えた。Mizuho は2026年8月下旬、Radiant World に対する破産手続きの申し立てを行った。シンガポール警察は現在、同社に対する疑惑を捜査している。これに伴い、従業員の削減も行われている。

貿易金融はどのように機能し、どこで崩れるのか

Radiant のような企業は、通常、自己資金で鉄鉱石を購入しない。代わりに、輸送中の貨物の価値を担保に短期の銀行融資を利用する。銀行が資金を貸し、トレーダーが商品を買い、出荷し、販売したうえで、融資を返済する。この仕組み全体は、請求書、船荷証券、倉庫証券といった書類に依存している。書類の信頼性が低ければ、融資の連鎖全体が機能不全に陥る。