米経済指標の弱さでドルが軟化し、フィリピン・ペソが反発
重要ポイント
- •ペソは木曜日に4.5センタボス上昇し、1ドル=62.52ペソで引けた。水曜日の記録的な安値1ドル=61.565ペソから反発した。
- •弱い米ADP雇用統計によりFRBの追加利上げ観測が後退し、ドルへの圧力が和らいでペソを支えた。
- •通貨介入の可能性と米財務省による日銀への利上げ圧力を背景とした円高が、ペソに追加の支援をもたらした。
- •ドルの取引量は前回の18.28億ドルから15.53億ドルに減少した。
- •8月のフィリピンインフレ率発表を控えた金曜日、トレーダーはペソが1ドル=62.30〜62.70ペソのレンジで推移すると予想している。

フィリピン・ペソは木曜日、米国の弱い経済指標を受けて米ドルが軟化し、米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利上げ観測が後退したことに加え、日本円が上昇したことを受けて反発した。
フィリピン銀行協会のウェブサイトのデータによると、ペソは4.5センタボス上昇し、対ドルで1ドル=62.52ペソで取引を終えた。水曜日には1ドル=61.565ペソと記録的な安値で引けていた。
ペソは木曜日の取引開始を1ドル=62.51ペソと強含みでスタートした。日中の最安値は1ドル=62.56ペソ、日中の最高値は1ドル=62.38ペソだった。ドルの取引量は前回の18.28億ドルから15.53億ドルに減少した。
あるトレーダーは電話で、ペソは終日主にドルの動きに連動したと述べた。「ドル・ペソは序盤に下落し、弱いADP雇用統計とFRBに対するタカ派的な観測の後退を受けて1ドル=62.38ペソの安値を付けたが、その後ドルに連動して戻し、1ドル=62.52ペソで引けた」
このトレーダーは、金曜日(9月4日)に発表される8月のフィリピンインフレ率データを控え、買いが入っていた可能性があると付け加えた。ADP統計は、FRB政策の方向性を占うために市場が注視する複数の米雇用関連指標の一つであり、政府公式の非農業部門雇用者数報告とともに注目されている。予想を上回る米労働データは金融引き締め観測を強め、通常はドルを支え、ペソのような新興国通貨に圧力をかける傾向がある。逆に、弱い数値はこうした圧力を和らげる可能性があり、木曜日のセッションでもその動きが見られた。
リサル商業銀行(RCBC)のチーフエコノミスト、ミカエル・L・リカフォート氏はViberのメッセージで、通貨介入の可能性や米財務省が日本銀行に利上げを圧力をかけたことを背景に円が上昇したことも、木曜日のペソを支えたと述べた。地域通貨の動きはアジアの外国為替市場に波及效应することが多く、円の上昇は他のアジア通貨に恩恵をもたらすドル全面安の広がりを反映している場合がある。
金曜日については、このトレーダーはペソが1ドル=62.30〜62.70ペソのレンジで推移するとみており、リカフォート氏は1ドル=62.40〜62.60ペソのレンジを予想している。——A.M.C. Sy