Cipher Digital、データセンターの電力拡大のため天然ガスに活路
重要ポイント
- •Cipher Digitalは、複数のデータセンターサイトへ天然ガスを供給する支線パイプラインを開発している。
- •パイプラインは、2027年末までの供用開始を目指す最大2.5 GWのオンサイト発電を支える。
- •同社は電力網のみに依存せず自社電源を追求しているが、将来の系統接続の可能性も残している。
- •系統接続の滞積とAIワークロード需要の急増が、オンサイトのガス火力発電の業界全体での普及を促している。
- •2.5 GW規模の建設は大型発電所複数基分の出力に相当し、通常は専用支線パイプラインによる燃料供給が必要である。

産業規模のデータセンター開発企業であるCipher Digitalは、複数のサイトへ天然ガスを供給するための支線パイプラインを開発しており、2027年末までに供用可能とすることを目指す最大2.5 GWのオンサイト発電の基盤整備を進めている。
この動きにより、Cipherは将来の系統接続の可能性は残しつつも、電力網のみに依存せず自社で電源を開発することになる。新たな発電容量は2028年より前に稼働する目標とされている。
この手法は、データセンター業界全体で広がる変化を反映している。複数年に及ぶ系統接続の滞積とAIワークロードによる急増する電力需要を受け、大手事業者の多くが、電力会社の日程では間に合わない容量を早期に確保するため、天然ガスを燃料とするオンサイト発電や表計量型発電を採用している。この規模の建設において、2.5 GWは大型発電所複数基分の出力に相当し、専用の支線パイプラインによる燃料供給の確保は、この規模のガス火力プロジェクトでは通常前提条件となる。