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中国の8月鉄鉱石輸入、前月比で小幅増加。船積みと在庫補充で9月は入荷増の見通し

著者: Hellenic Shipping News·

重要ポイント

  • 中国の8月の鉄鉱石・精鉱輸入量は1億0853万9000メトリックトンとなり、税関総署によると前月比0.42%、前年同月比3.32%増加した。
  • 1〜8月の累計輸入量は8億4527万1000メトリックトンとなり、前年同期比5.5%増加した。
  • 8月は供給に余裕があり需要が安定する、押し上げ材料に乏しい市場環境となった。台風やストライキによる月末の船積み減少は短期的なものにとどまり、銑鉄生産の増加が需要を支えた。
  • 豪州の会計年度開始とブラジルの出荷最盛期が重なり、天候による混乱が収束することから、9月の入荷は増加すると予想される。
  • 製鉄所は国慶節ゴールデンウイークを前に在庫を積み増すとみられ、9月の鉄鉱石輸入量は前月比で増加する見通しだ。
中国の8月鉄鉱石輸入、前月比で小幅増加。船積みと在庫補充で9月は入荷増の見通し

8月、中国の鉄鉱石・精鉱輸入量は1億0853万9000メトリックトンとなり、前月比0.42%、前年同月比3.32%増加した。中国税関総署の最新統計によると、1〜8月の輸入量は合計8億4527万1000メトリックトンで、前年同期比5.5%増となった。

鉄鉱石は高炉製鉄の主要原料であり、中国は海上輸送される鉄鉱石の世界最大の買い手である。そのため、中国の月次税関統計は、世界の商品市場における原料需要を測る重要な指標として注目されている。

8月を振り返ると、鉄鉱石の需給環境は、供給に余裕があり需要が概ね安定する中、押し上げ材料に乏しい状況が続いた。供給面では、台風やストライキによって短期的な混乱が生じ、月末にかけて船積みと入荷が減少したものの、供給が潤沢という大局に変化はなかった。需要面では、銑鉄生産が月を通じて小幅に増加し、硬直的な鉄鉱石需要を一定程度支えた。

9月に入ると、船積みと入荷はいずれも増加すると予想される。第3四半期は、豪州の会計年度の第1四半期であると同時に、世界を代表する2大鉄鉱石輸出国の一つであるブラジルの出荷最盛期に当たる。天候による混乱が和らぐ中、鉱山会社は四半期末に向けて未出荷分の輸送に注力する可能性がある。

さらに、国内市場が9月下旬から10月上旬にかけて、中国の国慶節ゴールデンウイークと重なる長期休暇に入ることから、多くの製鉄所は休暇中も生産を維持するため、9月中に休暇前の在庫補充需要を顕在化させると予想される。

以上を踏まえると、9月は入荷が増加する月となる可能性が高く、鉄鉱石輸入量は前月比で増加するとみられる。

出所:SMM、Hellenic Shipping News経由