バルチック乾燥貨物指数、2021年以来の高値を更新
重要ポイント
- •バルチック乾燥貨物指数は4%上昇して3,628ポイントとなり、2021年10月以来の高水準を3営業日連続の上昇で更新した。
- •ケープサイズ指数は6.4%急騰して6,427ポイントとなり、2023年12月以来の水準に達し、大型貨物の鉄鉱石・石炭取引の強さを示した。
- •パナマックス指数は0.4%下落して2,448ポイントとなり、上昇基調が止まり、穀物など中型貨物への需要の軟化がうかがわれた。
- •週間で基準指数は約13.9%上昇した。
- •今回の急上昇は、鉄鉱石と石炭への強い需要、船舶供給の逼迫、地政学的要因による航路の長期化を反映している。

バルチック取引所の乾燥散貨用船運賃指数は金曜日、3営業日連続で上昇基調を維持し、4%高の3,628ポイントと2021年10月以来の最高水準に達した。
鉄鉱石や石炭を中心とする商品への強い需要が、船舶供給の逼迫や地政学的混乱による航路の長期化と重なり、海上運賃は急上昇している。
通常、15万トン積みの鉄鉱石や石炭を運ぶ船舶を対象とするケープサイズ指数も3日続伸し、6.4%急騰して6,427ポイントと2023年12月以来の最高値を付けた。小型船に対するケープサイズ船の際立った坚調ぶりは、ブラジルやオーストラリアから中国向けなど大型貨物の鉄鉱石・石炭取引に強さが集中していることを示している。
同時に、スープラマックス指数は0.4%上昇して1,675ポイントとなった。
一方、6万〜7万トン程度の石炭や穀物を運ぶ船舶を対象とするパナマックス指数は直近の上昇を止め、0.4%下落して2,448ポイントとなった。これは穀物など中型の散積み貨物に対する需要が現在、鉄鉱石や石炭ほど堅調ではないことを示唆している。
週間では、基準指数は約13.9%急上昇した。上昇基調が続くかどうかは、中国の商品輸入需要、船舶の供給可能性、航路を長期化させている地政学的混乱の変化などの要要素に左右される。
ロンドンのバルチック取引所が毎日算出するバルチック乾燥貨物指数(BDI)は、鉄鉱石・石炭・穀物などの乾燥散貨を主要な海上航路で運ぶ船舶の運賃を複合的に示す指標である。世界の産業活動と貿易の根底にある原材料需要の指標として広く注視されているが、商品価格ではなく運賃を測るものであるため、財の需要だけでなく海運市況の状況も反映する。
出典:Trading Economics。Hellenic Shipping News経由