ニュース株式Visa(V)株が52週高値374.20ドルを更新、ウォール街は「買い」評価を維持

Visa(V)株が52週高値374.20ドルを更新、ウォール街は「買い」評価を維持

著者: Coincentral·

重要ポイント

  • Visa株は52週高値の374.20ドルまで上昇し、同社の時価総額は6,810億ドル、PERは31.56倍となった。
  • Visaの直近四半期はEPS3.32ドル、売上高116.3億ドルを計上し、いずれもコンセンサス予想を上回った。売上高は前年同期比14.4%増となった。
  • アナリストの見方は全体として強気で、コンセンサス目標株価は413.58ドル、カバレッジアナリストからは「ストロングバイ」または「バイ」評価が合計31件寄せられている。
  • Visaの取締役会は4月に200億ドルの自社株買いプログラムを承認し、1株あたり0.67ドルの四半期配当を宣言した。年換算の配当利回りは約0.7%に相当する。
  • 機関投資家の保有比率は82.15%に達する一方、過去90日間にインサイダーは約90,759株、約3,240万ドル相当を売却した。
Visa(V)株が52週高値374.20ドルを更新、ウォール街は「買い」評価を維持

Visa(V)株は月曜日、52週高値となる374.20ドルを付け、市場予想を上回る四半期決算と幅広いアナリストの支持に支えられた着実な上昇をさらに続けた。

同社株は過去1年間で6.37%上昇し、同期間のトータルリターンは6.85%となった。Visaの時価総額は現在6,810億ドルで、PER(株価収益率)は31.56倍の水準で取引されている。50日移動平均は353.73ドル、200日移動平均は329.61ドルであり、1年の安値293.89ドルは、月曜日の高値に至るまでに株価がどれほど上昇したかを物語っている。

同社をあまりご存じない読者のために補足すると、Visaはカードを発行したり消費者に融資を行ったりする会社ではない。同社は世界最大のカード決済ネットワークを運営し、自社ブランドのカードを発行する銀行の代理で処理した取引から手数料を得ている。この仕組みにより、同社の業績は世界中の消費支出に直接連動している。

四半期決算は市場予想を上回る

Visaの直近の四半期決算は、投資家に新たな自信の根拠を与えた。同社は1株当たり利益(EPS)3.32ドルを計上し、コンセンサス予想の3.23ドルを0.09ドル上回った。売上高は116.3億ドルに達し、市場予想の114.0億ドルを上回ったほか、EPSが2.98ドルだった前年同期比では14.4%増となった。収益性指標も堅調で、純利益率は50.78%、自己資本利益率(ROE)は67.68%を記録した。

この水準の利益率は、ネットワークビジネスならではの資産を持たない経済構造を反映している。売上は決済金額と処理取引件数に応じて拡大する一方、Visaブランドのカードにかかる信用リスクはVisa自身ではなく発行銀行が負担している。

アナリストの見方は引き続き強気

ウォール街はこの決済ネットワークへの支持を明確に打ち出している。Susquehannaは「ポジティブ」評価を維持したうえで、目標株価を410ドルから427ドルへ引き上げた。Piper Sandlerは「オーバーウェイト」評価を維持しながら目標株価を430ドルに引き上げ、AI主導の成長期待をその根拠に挙げた。これは今や決済業界の多くに共通するテーマであり、機械学習はすでに大規模なリアルタイムの不正取引スコアリングを担っている。

BNP Paribas Exaneは7月にVisaを「ストロングバイ(強い買い)」へ格上げした。Truist Financialは目標株価を406ドルに設定し、BMO Capital Marketsは「アウトパフォーム」評価とともに目標株価を387ドルから405ドルへ引き上げた。

コンセンサス目標株価は現在413.58ドルで、「ストロングバイ」評価のアナリストが7名、「バイ」評価が24名となっている。アナリストは平均で、Visaの通年EPSが13.16ドルになると予測している。このコンセンサス目標は、株価が付けたばかりの52週高値を約10%上回る水準にある。この予測自体の次の検証ポイントは秋であり、Visaは9月までの会計年度を締めくくり、最終四半期の決算を発表する。

株主還元が焦点に

Visaの取締役会は4月、発行済み株式の最大3.6%に相当する200億ドルの自社株買いプログラムを承認した。同社はまた、8月11日の株主名簿記載者を対象に9月1日に支払われる1株あたり0.67ドルの四半期配当を宣言した。これは年換算で配当2.68ドル、利回り約0.7%に相当する。こうした施策は、2008年の上場以来、Visaの発行済み株式数を着実に減少させてきた長年にわたる株主還元の姿勢をさらに続けるものとなっている。

アナリストの強気な見方が続く一方で、InvestingProは同社株が適正価値の推定値と比較して割高である可能性を指摘している。

機関投資家とインサイダーの動向

機関投資家による保有比率は依然として高く、ファンドおよび機関投資家が株式の82.15%を保有している。Osmosis Investment Management UKは第2四半期に保有株数を49%削減し、約1,913万ドル相当の55,770株を保有した。一方で、Brighton Jonesは保有株数を50.1%増やし、Revolve Wealth Partnersも68.9%増やした。

インサイダー取引は売り側に傾いた。法務責任者(ゼネラルカウンセル)のJulie Rottenberg氏は7月初旬に360ドルで2,027株を売却し、インサイダーのTullier Kelly Mahon氏は7月30日に平均364.97ドルで57,272株を売却した。過去90日間でインサイダーは合計90,759株、約3,240万ドル相当を売却した。