ニュースマクロ最新AARデータ:鉄鋼主導の金属出荷が急増し、米鉄道輸送量が加速

最新AARデータ:鉄鋼主導の金属出荷が急増し、米鉄道輸送量が加速

著者: FreightWaves·

重要ポイント

  • 米国の鉄道は8月15日終了の週に車扱貨物・インターモーダル・ユニット合計525,099両を輸送し、前年同週比2.4%増となった。
  • 金属鉱物・鉱石は19.2%増となり、10の車扱商品グループのうち8グループの上昇を牽引した。
  • 林産物は前年比10.5%増となった。7月の住宅着工が前月比・前年比のいずれも減少したにもかかわらずの伸びだった。
  • 自動車・部品は今週13.2%減、石炭の車扱貨物は5.7%減となった。
  • 2026年の最初の32週間では、米国の鉄道輸送量は前年同期比3.3%増、北米全体の輸送量合計は年初来2.9%増となった。
最新AARデータ:鉄鋼主導の金属出荷が急増し、米鉄道輸送量が加速

米国鉄道協会(AAR)の最新の週次データによると、鉄鋼メーカーの生産増加が出荷に大幅な押し上げ効果をもたらし、米国の鉄道輸送量が伸びた。AARの週次統計は米国の貨物移動を最も迅速に反映するバロメーターの一つであり、車扱貨物は産業および商品生産の動向を、インターモーダルのコンテナとトレーラーは消費支出や輸入の流れと密接に連動している。

8月15日終了の週において、米国の鉄道は車扱貨物およびインターモーダル・ユニット合計525,099両を扱い、前年同週比で2.4%増加した。商品貨物は233,261両と1.9%増となり、コンテナ・トレーラー291,838ユニットのインターモーダル輸送量は2025年比で2.7%増となった。

金属鉱物・鉱石が伸びを牽引し、10ある車扱商品グループのうち8グループの上昇を主導して19.2%の大幅増を記録した。同セクターは、安全保障上の理由による輸入制限を認める1962年通商拡大法の規定に基づき課され、2025年6月に鉄鋼の税率が25%から50%へ引き上げられた50%のセクション232関税、およびその執行強化の恩恵を受けており、これらは海外供給を圧縮し、需要を国内の製鉄所へと向かわせた。これらの製鉄所はより高い稼働率で操業し、設備能力を拡大しているほか、インフラ関連の安定した需要と国内価格の上昇がこの効果を一層強めている。

林産物は前年比10.5%増と、持ち直しを示す週となった。7月の住宅着工は6月比12.4%減、2025年7月比でも13.5%減となったものの、建築許可は逆に6月比で5%増、年間では3.1%増となった。

すべての品目が伸びたわけではない。自動車・部品は今週13.2%減少し、石炭の車扱貨物は前年比で5.7%の低下となった。石炭は長年、米国の鉄道車扱貨物の単一最大の供給源であったが、電力会社が発電を天然ガスや再生可能エネルギーへと移行させるなか、このセグメントは複数年にわたる需要減少に直面している。

2026年の最初の32週間の累計では、米国の鉄道は車扱貨物7,276,025両(2.7%増)とインターモーダル・ユニット9,005,409ユニット(3.8%増)を輸送した。この期間の米国の輸送量合計は、前年同期比で3.3%増の16,281,434両・ユニットとなった。鉄道セクターは、底堅い消費需要に支えられた輸入貨物に加え、同市場での料金上昇のなかで進行するトラック便貨物の鉄道への転換による追い風を引き続き受けている。インターモーダル輸送量は通常、小売業者がホリデーシーズンに備えて在庫を補充する夏後半から初秋にかけて拡大するため、今後数週間の週次データは、この季節パターンが維持されるかどうかを迅速に占う材料となるだろう。

米国・カナダ・メキシコの報告9社の鉄道を集計した北米全体の今週の輸送量は、車扱貨物335,920両(4.7%増)、インターモーダル・ユニット383,904ユニット(5.1%増)となり、いずれも前年同週の水準を上回った。輸送量合計は4.9%増の719,824両・ユニットとなった。年初来では、北米の輸送量は車扱貨物およびインターモーダル・ユニット合計で22,343,160両・ユニットとなり、2025年を2.9%上回っている。