ニュースマクロ米非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る一方、カナダは雇用減少 ドルは初期の上昇後に失速

米非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る一方、カナダは雇用減少 ドルは初期の上昇後に失速

著者: Investinglive·

重要ポイント

  • 米8月非農業部門雇用者数は16.2万人増と、予想5.6万人を大きく上回り、増加の多くは教育・宿泊業の雇用によるものだった。
  • カナダの8月雇用は予想1.5万人に対し4.17万人減となり、強い米国の数字と対照的となってUSD/CADを一時1.3871まで押し上げた。
  • 報道後、FRBの追加利上げ織り込み確率は49%から58%に上昇し、ドルの当初の上昇が失速したにもかかわらず短期金利は4bp上昇した。
  • USD/JPYはNFP後の高値から200pips超下落し、日本当局の介入の可能性がうかがわれる動きとなった後、156.26近辺まで戻して引けた。
  • 原油は相反するイラン報道と長期連休の薄商いの中、89.00ドルから反転して91.34ドルで終えた。
米非農業部門雇用者数が予想を大幅に上回る一方、カナダは雇用減少 ドルは初期の上昇後に失速

主な見出し

  • トランプ氏:ウィトコフ氏とクシュナー氏が戦争終結の提案をプーチン氏に持ち込む見通し
  • クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁、金融政策について明確にタカ派的な見解を示す
  • トランプ氏、FRBに警告「利下げしなければ、赤字を抱える国々との貿易を停止する」
  • カナダ8月雇用ネット変化:-4.17万人(予想1.5万人)
  • 米8月非農業部門雇用者数:+16.2万人(予想+5.6万人)

市場概況

  • WTI原油:0.01ドル安の91.30ドル
  • 米10年金利:1.8bp低下の4.78%
  • 金:39ドル安の4,433ドル
  • この日の通貨ではAUDが堅調、JPYが軟調
  • S&P500:0.4%下落

米国とカナダの雇用統計がこの日の焦点となり、両者は大きく乖離した。米国が予想を大幅に上回る一方でカナダは予想を下回り、1か月前とは正反対の結果となった。非農業部門雇用者数はFRBの雇用とインフレに関するデュアル・マンデート(二大使命)に直接影響を与えるため、市場を最も大きく動かす米国経済指標の一つである。予想+5.6万人に対し+16.2万人というサプライズの増加を受けて、ドルは主要通貨相手に一時約35pips上昇したが、データ発表直後の動きがその日のレンジ幅の極値となった。

米雇用統計には例年通りの注意点があり、増加の多くを教育・宿泊業が占めたが、全体としては依然として強い内容だった。ドルの大幅な戻りは、むしろFRB側の考え方を反映したもので、ウォラー理事は前日、雇用統計は自身の考えにおいて大きな要因にはならないと表明していた。これは、忍耐を示唆してきたFRBが単月の強い数字だけで方針を変えることはまれであり、トレーダーもそれを熟知しているため意味を持つ。それでも、追加利上げの織り込み確率は49%から58%に上昇し、短期金利は4bp上昇した。反応が鈍化してもイールドカーブのフロントエンドは再評価されたことの表れである。

円は引き続き注目材料であり、NFP発表後の上昇から200pips超下落するという、新たな介入の兆候がみられた。日本当局は円の一方通行の動きに繰り返し警戒感を示してきたため、急激な反転は当局による実施介入の可能性として注目された。155.40に達した後、USD/JPYは着実に戻して156.26まで上昇し、この日は約50pips高で終えた。今月に入ってからの同ペアの値動きは激しいものとなっている。

USD/CADは、乖離した雇用統計を受けて大きく動いた。同ペアは一時1.3871まで上昇した後、ドルが幅広く軟化する中で35pipsを返した。両国の労働市場の対比がトレーダーにとっての焦点であり、米国の強さがFRBのタカ派的な織り込みを支える一方、カナダの-4.17万人という予想外の弱さはカナダ経済の勢い低下説を補強するもので、この乖離がしばしば同ペアを動かす要因となる。カナダ銀行(中央銀行)は次回会合までに新たな雇用統計を確認できるため、次回のカナダ雇用統計が重要なチェックポイントとなる。

雇用統計発表後は、報道の焦点がイランに移った。弾道ミサイル発射を伝える報道が相次いだが、トランプ氏自身が後に「攻撃はなかった」と述べたため、市場の注視者を困惑させた。原油は一時89.00ドルまで下落していたが、91.34ドルで引けた。これらの報道も一因だが、主に長期連休を控えたリスク回避によるものであり、休暇前の薄い流動性は値動きを拡大させやすい。

良いレイバーデーをお過ごしください。