米7月の新築住宅販売戸数は10.5%減の60.7万戸、予想62.0万戸を下回る
重要ポイント
- •7月の米新築住宅販売戸数は10.5%減となり、季節調整後の年率換算で60万7,000戸と、予想の62万戸を下回った。
- •6月の販売ペースは当初発表の62万8,000戸から67万8,000戸へと大幅に上方修正され、7月の下落は高い基準値に対して測られたことになる。
- •7月の新築住宅在庫は48万8,000戸で、現在の販売ペースでは9.6か月分の供給に相当し、6月の8.5か月から上昇、均衡状態とされる通常の約6か月を上回った。
- •新築住宅価格の中央値は39万3,800ドルで6月比2.3%下落した一方、平均価格は50万8,800ドルで4.1%上昇し、市場の高価格帯で販売活動がより活発だったことを示唆している。
- •地域別の結果は大きく分かれた。北東部は30.3%増、西部は6.2%増となった一方、中西部は42.7%減、最大の地域市場である南部は13.0%減となった。

7月の米新築住宅販売戸数は、季節調整後の年率換算で60万7,000戸となり、予想の62万戸を下回った。前月の数値は6月に当初発表された62万8,000戸から67万8,000戸へと大幅に上方修正された。前月比の変化は修正後の前月数値を基準に算出されるため、7月の下落はこの高い基準値から測られている。
米国センサス局と住宅都市開発省(HUD)が共同で作成するこの報告書は、新築一戸建て住宅の売買契約が締結された時点で販売として計上する。決済時(通常は契約締結から1~2か月後)に計上される中古住宅販売よりも、購入者需要をより迅速に反映する指標である。この計上時期の違いこそ、同統計が住宅需要の早期シグナルとして注視される理由の一つである。
7月の販売戸数は10.5%減少した。前月に記録された1.6%増から一転した形だ。
在庫と供給
7月の販売可能な新築住宅は季節調整後で48万8,000戸となり、6月比では1.9%増加したものの、2025年7月比では1.6%減少した。現在の販売ペースでは、この在庫は9.6か月分の供給に相当し、6月の8.5か月、1年前の9.2か月から上昇した。この水準は依然として高く、住宅市場の均衡水準としてしばしば引用される約6か月を大きく上回っている。供給月数の上昇は、新築住宅販売のペースに比べて在庫が増加したことを示している。
価格
7月の新築住宅販売価格の中央値は39万3,800ドルで、6月比2.3%、前年同月比0.9%下落した。一方、平均販売価格は50万8,800ドルで、6月比4.1%、2025年7月比5.4%上昇した。この2つの指標の乖離は、市場の高価格帯で販売活動がより活発だったことを示唆している。
地域別の動向
北東部が30.3%増と最も大きな上昇を記録したほか、西部も6.2%増加した。一方、中西部は42.7%と大幅に落ち込み、南部は13.0%減少した。
2025年7月と比較すると、北東部は95.5%の大幅増、西部は2.2%増となった。前年同月比では、中西部が50.6%減、南部が5.2%減となり、米国全体の販売戸数は6.3%減となった。南部は米国の新築住宅販売において最大の地域市場であるため、同地域の下落は全国合計に特に大きな重みを持つ。
中西部の悪天候が同地域の大幅な下落の一因となった可能性がある。このデータ系列の誤差幅は大きくなる場合がある。6月のような大幅な修正があった後は、次回の月次発表によって、7月の下落が需要のより広範な変化を反映しているのか、それとも高い基準値に対する一か月限りの変動なのかが明らかになるとみられる。