ニュースマクロ米国のエネルギー貯蔵設備導入、Q2に過去最高を記録

米国のエネルギー貯蔵設備導入、Q2に過去最高を記録

著者: OilPrice.com·

重要ポイント

  • 米国のエネルギー貯蔵業界は第2四半期に20.2GWhを追加し、四半期として過去最高を記録した。
  • 2026年上半期の累計導入量は30.8GWhに達したと、SEIAとBenchmark Mineral Intelligenceは報告した。
  • 市場を主導したのはユーティリティスケールで、18GWhが導入され、アリゾナ州だけで6.2GWh超の州別記録を更新した。
  • 住宅向けは657MWh、商業・産業向けは1.8GWhを追加し、特にデータセンター需要が押し上げ要因となった。
  • SEIAとBenchmark Mineral Intelligenceは2030年までの見通しを11.5%引き上げ、年間導入量は110GWh超、累積容量は683GWhに達すると予想している。
米国のエネルギー貯蔵設備導入、Q2に過去最高を記録

米国では第2四半期にエネルギー貯蔵容量の導入が過去最高を記録した。これは、系統運用者や公益事業者が電力系統の信頼性向上と増加する電力需要への対応を目的に、貯蔵設備の活用を進めたためだと、火曜日に公表された新しい業界レポートは示した。

Solar Energy Industries Association(SEIA)とBenchmark Mineral Intelligenceが公表した U.S. Energy Storage Market Outlook Q3 2026(ESMO)によると、同四半期に20.2ギガワット時(GWh)の新規容量が追加され、過去最高の四半期導入量となった。これにより、2026年上半期の累計導入量は30.8GWhに達した。

拡大を主導したのはユーティリティスケール部門で、18GWhが導入され、その多くは7件のギガワット級プロジェクトによって支えられた。レポートによれば、アリゾナ州だけで6.2GWh超のユーティリティスケール案件が導入され、州別では史上最大の四半期導入量となった。

住宅向け部門では657メガワット時(MWh)の蓄電容量が追加され、商業・産業(C&I)部門では1.8GWhが導入された。SEIAとBenchmark Mineral Intelligenceは、その主因としてデータセンターからの電力需要を挙げた。ユーティリティスケール、住宅向け、C&Iの各導入が広がっていることは、蓄電が系統運用の支援から現場需要への対応まで、電力システムのさまざまな場面で活用されていることを示している。

電力系統の信頼性を支えるエネルギー貯蔵への需要が強まっていることを受け、SEIAとBenchmark Mineral Intelligenceは2030年までの導入予測を11.5%引き上げた。両社は現在、年間導入量が110GWhを超え、年末時点の累積容量が683GWhに達すると見込んでいる。

「今回の上方修正は、業界が導入記録を更新し続けている中で行われた。現在米国に設置されているエネルギー貯蔵容量の10%以上が、第2四半期だけで稼働を開始した」とSEIAは述べた。

Benchmark MineralsのBESS & Energy LeadであるShan Tomouk氏は、「エネルギー貯蔵はもはやカリフォルニア州とテキサス州だけの話ではない。アリゾナ州、ネバダ州、オレゴン州、コロラド州、そして他のいくつかの州でも、案件パイプラインが力強く拡大している」と述べた。

レポートによると、2026年の最初の8カ月間に蓄電池エネルギー貯蔵が電力系統に供給した電力量は、2025年全体を上回った。

米国エネルギー情報局(EIA)は先月、米国のユーティリティスケール蓄電池容量が過去3年間で急増し、年平均成長率は70%だったと発表している。

Michael Kern(Oilprice.com)