ニュースマクロトランプ政権、AIを「スーパーインテリジェンス」に改名し自主的な監視体制に賭ける

トランプ政権、AIを「スーパーインテリジェンス」に改名し自主的な監視体制に賭ける

著者: CryptoBriefing·

重要ポイント

  • •政権は9月29日、政府公式文書で「人工知能」に代わり「スーパーインテリジェンス」を採用すると発表した。
  • •6月2日に発令された大統領令14409号により、フロンティアモデル開発者は最も先進的なシステムを、公開前に最長30日間のサイバーセキュリティ審査に任意で提出できる。
  • •審査プロセスへの参加に義務やペナルティはなく、企業は連邦政府の審査を受けずにフロンティアシステムを公開することができる。
  • •トランプ大統領は9月22日の国連総会で、米国は彼が「グローバリストの管理スキーム」と呼ぶものをスーパーインテリジェンスに関して拒否すると宣言した。
  • •このフレームワークはサイバーセキュリティに限定しており、報道によるとAnthropicのMythosシリーズへの懸念がきっかけで、その実効性は開発者の参加数にかかっている。
トランプ政権、AIを「スーパーインテリジェンス」に改名し自主的な監視体制に賭ける

ドナルド・トランプ大統領の政権は、政府公式文書で「人工知能」という用語を廃止し、代わりに「スーパーインテリジェンス」を採用する。この改名は9月29日のテクノロジーサミットで発表された。用語の変更は、拘束力のある義務ではなく自主的な参加に基づく監視アプローチと同時に発表された。

大統領令14409号と自主審査フレームワーク

この政策の基盤は6月2日に築かれた。大統領令14409号が、政権が「対象となるフロンティアモデル」と呼ぶものを対象とする自主審査フレームワークを確立した。この制度の下では、AI開発者は最も先進的なシステムを、公開前に最長30日間のサイバーセキュリティ審査に提出することができる。

このフレームワークの最大の特徴は自主性である。政権は、このプロセスをライセンス制度や事前承認要件と類似するものと明確に区別してきた。企業は任意で参加でき、プロセスを完全に回避してもペナルティはない。その結果、フロンティアシステムは連邦政府による審査を受けずに公開される可能性があり、その決定と必要な準備は、モデルを開発する企業に完全に委ねられている。

トランプ氏はこのアプローチを、無謀な放任と過剰な規制の中間路線として位置づけている。ゲートキーピングによる不正利用の防止ではなく、司法省を中心とする既存の法執行機関が、発生後の不正利用を捕捉する最後の防衛線として位置づけられている。

国際的ガバナンスの拒否

政権の国際的なAIガバナンスに対する姿勢は9月22日にはっきりと示された。トランプ氏は国連総会での演説で、米国は彼が「グローバリストの管理スキーム」と呼ぶものをスーパーインテリジェンスに関して拒否すると宣言した。国内のフレームワークと国連演説を合わせると、政権姿勢が定義される。すなわち、国内での協力は自主的であり、国際的な管理フレームワークは拒否するというものである。

サイバーセキュリティ重視のきっかけ

自主審査フレームワークは真空状態から生まれたわけではない。政権内部の議論は、サイバー領域で顕著な能力を示したAnthropicのMythosシリーズなどの先進モデルへの懸念が引き金となったと報じられている。

このフレームワークの対象範囲は意図的に狭く、より広範な安全性の懸念ではなくサイバーセキュリティに焦点を絞っている。この限定的な範囲は意図的なものであり、審査プロセスを管理可能なものに保ち、より包括的な安全フレームワークに必要となる大規模な規制機構を回避している。これは、プロセスの発端となったとされる懸念とも一致している。今後注目すべきは参加状況である。不参加にペナルティがない以上、何社のフロンティアモデル開発者が30日間の審査に参加するかが、この自主的フレームワークの実際の重みを示すことになる。