ニュースマクロ米政権、半導体への新たな関税を検討か

米政権、半導体への新たな関税を検討か

著者: ForexLive·

重要ポイント

  • •提案されている関税パッケージは、半導体だけでなくデータセンター向けサーバーなどの製品にも対象を広げる可能性がある。
  • •ラトニック商務長官は、米国の半導体製造強化に投資する外国企業への関税救済を支持していると報じられている。
  • •CHIPS and Science Actは、国内半導体製造の再建に527億ドルを割り当て、そのうち390億ドルは製造インセンティブだった。
  • •政権は段階的導入を検討しており、枠組みは今後数週間から数か月で変更される可能性がある。
  • •この政策は、AI分野と関連するチップ・メモリー企業のサプライチェーンに追加的な圧力を与える可能性がある。
米政権、半導体への新たな関税を検討か

報道によると、トランプ政権は半導体に対する「広範囲に及ぶ関税」の新たな導入を検討している。

検討中の案では、関税対象となるテクノロジー製品の範囲を拡大し、チップやデータセンターで使われるサーバーも含まれる見通しだ。

関係者によれば、米商務長官のラトニック氏は、米国内の半導体製造強化に向けた取り組みへの関与や投資の度合いに応じて、外国企業が関税の救済措置を受けられる仕組みを優先したい考えだという。

この方針は、輸入関税をワシントンがすでに資金を投じている産業政策の枠組みに直接結び付けるものになる。2022年のCHIPS and Science Actは、国内の半導体製造再建に527億ドルを割り当てており、そのうち390億ドルは、ラトニック氏が率いる商務省が管理する製造インセンティブだった。報じられた枠組みは、この投資条件を補助金だけでなく関税救済にも拡張する形になる。

また関係者は、政権が新関税の段階的導入を検討しているほか、この枠組み自体も今後数週間から数か月の間に修正される可能性があると述べた。こうした分野別関税には前例がある。政権は1962年通商拡大法のSection 232を金属や自動車に対して用いており、2025年には半導体および半導体製造装置を対象とするSection 232調査を開始した。現時点での焦点は、最終的にどの製品カテゴリが対象になるのか、段階導入がどれくらい続くのか、そして外国の半導体メーカーが米国での取り組みを強めるかどうかであり、これらが政策の実効性を左右することになる。

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今回の報道は、改めて半導体に注目を集めるもので、昨日のNvidiaの決算説明会で示された警告を強める内容でもある。前述の通り:

「現時点では、AIブームはより広範に拡大し続けているというのがメッセージだ。ただし、Nvidiaはメモリー不足が2028年まで続く可能性があるとも警告した。要するに、供給逼迫とより持続的な需要環境の中で、同社の利益率に関わる問題だということだ。」

今後数年にわたりメモリー不足が重要な論点になる中、関税強化は少なくとも構造面と供給面からAI分野に一段と大きな打撃を与えることになる。主要顧客、すなわち大手テック企業は、事態が進むにつれてさらに厳しい目にさらされるだろう。

メモリー製造各社や半導体企業にとっても課題は生じるが、最終的にはコストを川下に転嫁することで解決できないものではないだろう。