ニュースマクロ「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困率を悪化させる恐れ、団体が警告

「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困率を悪化させる恐れ、団体が警告

著者: Bworldonline·

重要ポイント

  • •団体は、深刻化する可能性のある「スーパーエルニーニョ」が農業生産の落ち込みと食料価格の上昇を通じて低所得世帯を圧迫し、フィリピンの貧困率を押し上げる恐れがあると警告した。
  • •エルニーニョ(エルニーニョ・南方振動の温暖位相)は2〜7年ごとに発生し、通常9〜12か月続き、1997〜1998年および2015〜2016年の現象は「スーパー」エルニーニョに分類される。
  • •過去のエルニーニョはフィリピンに長期的な少雨と干ばつをもたらし、米やトウモロコシなどの主要作物の生産を減らし、農家の収入を減少させ、食料価格を上昇させた。
  • •農業が雇用に占める割合が大きいこと、貧しい世帯の家計に占める食料の割合が高いこと、同国が世界最大級のコメ輸入国であることが、同国の脆弱性を強めている。
  • •過去の発生時、フィリピン当局は雲種散布、作付暦の調整、耐乾性品種などの対策を実施し、PAGASAが勧告を発出するほか、世界気象機関や米国気候予測センターのENSO見通しも提供されている。
「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困率を悪化させる恐れ、団体が警告

「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困率を悪化させる恐れ、団体が警告

団体は、深刻化する可能性のある「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困状況を悪化させる恐れがあると警告した。2026年10月16日にBusinessWorld Onlineのアグリビジネス部門が公表した報道による。

この警告は、異例に強いエルニーニョ現象が発生した場合、農業生産が落ち込み、食料価格が上昇し、低所得世帯がさらに圧迫されるリスクに焦点を当てたもの。こうした動きは、歴史的に同国の貧困率の上昇と重なってきた。

エルニーニョとは、エルニーニョ・南方振動(ENSO)の温暖位相であり、中部・東部赤道太平洋の海面水温が平年を上回ることを特徴とする周期的な気候パターンである。発生は通常2〜7年ごとで、9〜12か月程度続くことが多い。記録上最も激しかった1997〜1998年や2015〜2016年の現象は、一般的に「スーパー」エルニーニョと呼ばれている。

フィリピンは、この現象への曝露度が最も高い国の一つだ。過去の発生では、列島の一部に長期的な少雨や干ばつをもたらし、米、トウモロコシなどの主要作物の生産を減らし、農家の収入を減少させ、食料価格を上昇させた。農業はフィリピンの雇用でかなりの割合を占め、貧しい世帯の家計に占める食料の割合も大きいため、国全体の貧困水準は収穫の不足や価格の急騰に特に敏感である。

こうした動きは、同国の食料供給の構造によってさらに増幅される。米はフィリピンの主食であり、同国は近年、世界有数のコメ輸入国に位置付けられており、干ばつが農業生産を脅かす際には国内の収穫量と輸入量が常に注視される。過去の発生時、フィリピン当局は雲種散布、作付暦の調整、耐乾性品種への切り替えなどの対策で作柄被害の軽減を図ってきた。また、国営気象機関PAGASAが定期的にエルニーニョに関する勧告を発出しており、世界気象機関や米国気候予測センターなどの国際監機関による季節的なENSO見通しも併せて提供されている。

原文はBusinessWorld Onlineで閲覧可能:「スーパーエルニーニョ」がフィリピンの貧困率を悪化させる恐れ、団体が警告