ニュースマクロ予約データが示す、スペインにおける夕食時間の早期化

予約データが示す、スペインにおける夕食時間の早期化

著者: Marginal Revolution·

重要ポイント

  • CoverManagerが管理するスペインの夕食予約の半数が現在午後9時前で、10年前の27%から増加している。
  • TheForkによると、スペインの午後8時の予約は2019年以降ほぼ3倍になり、午後10時の予約は半減した。
  • HETUSの枠組みに基づく2024年のカタルーニャ政府調査では、住民の夕食を含む夜の過ごし方が2010年より早まっていることが示された。
  • 夕食の早期化は、遅い夕食サービスを前提に築かれてきた人員配置、シフト、厨房の営業時間の見直しを迫る可能性がある。
  • スペインの遅い夕食の伝統は、1940年の中央ヨーロッパ時間への移行に一部起因し、2016年の本来の太陽時への復帰勧告は採用されなかった。
予約データが示す、スペインにおける夕食時間の早期化

レストラン予約プラットフォームのデータと政府調査によると、夕食が遅い文化で長く知られてきたスペインで、夕食時間が早まりつつあるようだ。

スペインの数千のレストランの予約を管理するオンラインプラットフォームのCoverManagerは、現在、夕食予約の半数が午後9時前の時間帯であり、10年前の27%と比べて増加したと報告している。同様の予約プラットフォームであるTheForkは、スペインでの午後8時の予約が2019年以降ほぼ3倍になった一方、午後10時の予約は半減したと述べた。この傾向が続けば、レストランと労働者の双方に実際的な影響をもたらす可能性がある。スペインでは、人員配置、シフトの組み方、厨房の営業時間が、深夜0時を過ぎることもある遅い夕食サービスを前提に長年組み立てられてきたためだ。

この変化はスペインの家庭でも見られる。2024年にカタルーニャ地方で実施された政府調査によると、夕食時間を含む夜の過ごし方が2010年と比べていくぶん早まっているという。この調査は、ユーロスタットが調整する欧州統一生活時間調査(HETUS)の枠組みの一部であり、カタルーニャの統計はカタルーニャ統計局Idescatが公表している(idescat.cat.))。HETUSは参加国間で比較可能な手法を用いているため、カタルーニャのデータは10年以上にわたる1日の時間配分の同等比較を可能にする。

この調査結果は、The New York TimesのJonathan Wolffeが報じた。同記事が指摘するように、スペインの遅い夕食の伝統は、部分的には第二次世界大戦後の時代の産物である。同国は1940年以降、中央ヨーロッパ時間帯に置かれ、自然な太陽時ではなくドイツに合わせて時計を調整したことで、食事や睡眠のスケジュールが地理的位置から想定されるより遅くなった。この時間帯の配置はスペインで繰り返し議論されており、2016年には議会の小委員会が、睡眠やワークライフバランスへの影響を理由に、本来の時差帯への復帰を検討するよう勧告したが、変更は採用されていない。予約データや生活時間調査に見られる夕食の早期化が今後も広がるかどうかは、今後の調査やプラットフォーム統計で注視する価値がある。

この話題はMarginal REVOLUTION(marginalrevolution.com)で取り上げられた。