SpaceX(SPCX)株、Nvidiaへの400億ドル融資計画と全米スペクトラム買収の進展で上昇
重要ポイント
- •SpaceXはNvidiaのAIプロセッサー購入のため400億ドルを模索しており、銀行ローン約100億ドルと投資適格級債務300億ドルを組み合わせる計画。Apollo Global Managementが取引を主導する可能性があり、PIMCOにも打診済み。
- •同社はStarlink Mobileのカバレッジ拡大を目的に、Grain Managementから800MHz帯の最大14MHzのペア・ローバンド・スペクトラムの取得で合意。ただし取引には連邦通信委員会(FCC)の承認がまだ必要。
- •SpaceXが国内モバイルサービス分野への直接的な参入意向を表明したことを受け、AT&T、T-Mobile、Verizonの株価は延長取引で5.3%〜5.9%下落した。
- •連邦規制当局は、標準的な携帯電話を地上基地局に依存せず衛星に直接接続するよう設計された次世代Starlink Mobile衛星15,000機の計画を承認済み。
- •モルガン・スタンレーは2028年までにAIインフラに1兆5000億ドルの外部資金調達が必要になると推計しており、SpaceXの提案中のチップ購入規模が業界全体の設備投資の中での位置づけを示している。

Space Exploration Technologies Corp.(SPCX)は金曜日のプレマーケット取引で4.10%高の167.15ドルまで上昇し、木曜日の4.19%下落の後、6.58ドルの上昇を記録した。この反発の背景には、Nvidiaチップ向け400億ドルの融資計画と全米規模の無線スペクトラム買収が報じられたことがあり、これら2つの動きは、人工知能(AI)インフラとモバイル通信への同社の拡大を下支えするものだ。
主な動き:
- SPCXは金曜日のプレマーケット取引で4.10%高の167.15ドル。
- ApolloとPIMCOがSpaceXが提案するチップ融資取引の協議に名乗り。
- 全米スペクトラム買収がStarlink Mobileのより広範なカバレッジを支援。
- SpaceXはNvidiaチップ購入とAI能力拡大のために400億ドルを求めている。
- SpaceXのスペクトラム取引を受け、AT&T、T-Mobile、Verizon株が下落。
SpaceX、Starlink Mobile向けに全米スペクトラムを取得
SpaceXは木曜日、Grain Managementから全米規模のローバンド無線スペクトラム免許を取得する合意を発表した。取引は800MHz周波数帯における最大14MHzのペアスペクトラムをカバーし、同社はこれによりStarlink Mobileの米国全土でのカバレッジ強化を見込んでいる。
ローバンド周波数は、より高い周波数の無線信号よりも建物などの障害物を透過しやすい。SpaceXは衛星接続と地上インフラを組み合わせて、より広範なモバイルカバレッジを提供する計画だ。ただし、取引の完了には連邦通信委員会(FCC)の最終承認が必要であり、FCCの審査が取引成立前の注目すべき重要ステップとなっている。
この発表は、木曜日の延長取引で米国の既存通信大手への圧力も高めた。AT&T株は5.7%下落、T-Mobileは5.9%、Verizonは5.3%それぞれ下落した。この3社は米国最大の既存無線キャリアであり、SpaceXが国内モバイルサービス分野により直接的に参入する意向を表明したことを受けての動きだ。この市場では、免許済みスペクトラムが全国規模の地上カバレッジの中核要件となっている。
上場と衛星事業の成長が支える拡大
SpaceXは2026年6月、約860億ドルを調達した新規公開株式(IPO)を通じて公開市場に参入した。それ以来、同社は資金調達活動と衛星通信事業の拡大を続けており、最新の取り組みは従来のロケット打ち上げや商業宇宙輸送の枠を超えて広がっている。
連邦規制当局は、デバイスへの直接接続(ダイレクト・トゥ・デバイス)を支援するよう設計された次世代Starlink Mobile衛星15,000機の計画を承認済みだ。これは標準的な携帯電話を地上の携帯基地局のみに依存せず衛星に直接接続することを目指す技術である。提案中のネットワークは、新たに取得したスペクトラムと既存の衛星インフラを補完するものとなる。これらの資産が一体となることで、地方部から人口密集市場まで接続範囲を拡大できる可能性がある。
一方、コンピューティング・通信プロジェクトの拡大に伴い、SpaceXは多大な資金需要にも直面している。Nvidiaへの融資は現在協議中であり、無線スペクトラム取引には規制当局の承認が必要だ。いずれも同社のインフラ投資計画における重要な追加となっている。
SpaceX、Nvidiaチップ購入に400億ドルを模索
SpaceXは、NvidiaのAIプロセッサー向けに400億ドルを確保するため、銀行や運用会社と交渉中だ。ロイターの報道によると、同社は約100億ドルの銀行ローンと300億ドルの投資適格級債務を組み合わせる計画だという。この融資は、拡大を続ける同社のコンピューティングインフラ需要を支えることになる。
SpaceXは融資の手順についてPIMCOに打診しており、Apollo Global Managementが取引を主導し、複数の金融機関に債務を配分する可能性がある。ただし、関係企業は提案中の融資スキームについて公に確認しておらず、協議の進展に伴い注視すべき事項として、取引の最終的な構成が挙げられる。
この取り組みは、イーロン・マスク氏がAI事業全体でコンピューティング能力を拡大する計画に沿うものだ。同氏のxAIは、12月までにColossus 2施設でのNvidiaチップの導入数を2倍以上に増やすことを目指している。ルガン・スタンレーは、2028年までにAIインフラに1兆5000億ドルの外部資金調達が必要になると推計しており、この数字はSpaceXのチップ購入が業界全体の設備投資の中で占める規模を示すものとなっている。