ダウ、S&P500、ナスダックが上昇して始まる、テクノロジー株が反発
重要ポイント
- •米国株式市場は木曜日、テクノロジー株が前日の損失から回復したことを受け、ダウ、S&P500、ナスダック総合指数がいずれも上昇して取引を開始した。
- •フィナンシャル・タイムズの報道によると、OpenAIの年間換算売上高は9月末時点で約500億ドルと、従来予想の700億ドルを下回り、水曜日のテクノロジー株下落の引き金となった。
- •ブルームバーグはその後、OpenAIが年末までに年間換算売上高700億ドルに到達または上回ると見込んでいると報じ、テクノロジー株の押し上げにつながった。
- •水曜日、ナスダック総合指数は1.25%安の27,193.34で引けた一方、ダウは0.10%高の51,231.64、S&P500は0.47%安の7,765.36で終了した。
- •中東の供給途絶への懸念が後退したことでブレント原油先物は1バレル102ドルへ下落し、株式ラリーに追加の支えとなった。

米国株式市場は木曜日、テクノロジー株が打撃を受けた水曜日の取引から反発したことを受け、ダウ工業株30種平均、S&P500、ナスダック総合指数がいずれも上昇して取引を開始した。
引き金となったのは、非上場の人工知能企業OpenAIに関する売上高の数字だった。ある日は同社の財務に関する報道がテクノロジー株を急落させ、翌日には同じ会社に関する別の報道が株価を押し上げる結果となった。
取引開始前に先物が回復を先行示唆
2026年10月9日、取引開始前に先物が方向を示した。ダウ先物は約0.1〜0.2%上昇し、S&P500先物は0.3〜0.4%上昇した。動きが大きかったのはテクノロジー関連で、ナスダック100先物が0.7〜0.8%上昇し、3指数の中で最大の上昇率となった。先物は通常の取引時間外で取引される指数水準に連動する契約であり、投資家に現物市場の寄り付きの方向性を早期に示す指標となる。
水曜日はまちまちの取引結果
前日の取引はまちまちの結果に終わった。ダウ工業株30種平均は51.77ポイント(0.10%)高の51,231.64で引け、他の市場が下落する中で地合いを維持した。S&P500は36.41ポイント(0.47%)安の7,765.36で取引を終えた。ナスダック総合指数が最も大きく下落し、345.35ポイント(1.25%)安の27,193.34で引けた。
市場を動かしたOpenAIの数字
水曜日のテクノロジー株下落は、OpenAIの財務に関するフィナンシャル・タイムズの報道に起因するとされた。同紙によると、OpenAIの年間換算売上高は9月末時点で約500億ドルだった。これは単一期間の売上を年間ペースに外挿したランレートの数値である。従来の予想では同数値は700億ドルと見込れていた。
続いて対抗材料が登場した。ブルームバーグは、OpenAIが年末までに700億ドルの水準に到達または上回ると見込んでいると報じた。この2つの報道は必ずしも矛盾しない。一方は9月末時点の売上高の水準を示し、もう一方は12月までにOpenAIが売上高をどこまで伸ばすと見込んでいるかを示している。
非上場企業であるOpenAIは、上場企業のように四半期決算を公表しないため、その財務状況は主に報道を通じて市場に伝わる。これが、単一の報道がここまで大きく株価を動かす一因となっている。
反発局面では、半導体およびAI関連の上場投資信託(ETF)に強さが見られた。
原油安が株価ラリーを後押し
中東での供給途絶への懸念が後退したことを受け、ブレント原油先物は1バレル102ドルへと下落した。この下落は株式ラリーに追加の支えをもたらした。国際原油指標であるブレントは、企業決算とともに株式投資家が注目するマクロ変数の一つだ。水曜日の調整にもかかわらず、市場は週間ベースでは上昇を維持している。
投資家にとっての意味
公開株を持たないOpenAIに関する売上高報道が、ナスダック総合指数をたった1日で1.25%押し下げた。半導体メーカー、クラウドプロバイダー、AI関連ファンドはいずれも、AI支出が拡大し続けるという前提を一部に組み込んで取引されている。
AIをめぐるセンチメントは、2つの報道により約24時間のうちに懸念から安堵へと転じた。テクノロジーに大きく傾斜したポートフォリオを持つ投資家は、この非対称性に注意すべきだ。AI売上の減速を示唆する見出しは瞬時に大きな打撃を与え得る一方、回復はまだ実現していない予測に依存していた。
年末の700億ドル目標は、市場が今後注目するベンチマークとなりそうだ。現時点で、ダウは51,000を上回って推移し、S&P500は7,765付近にある。ナスダックは水曜日に失った345.35ポイントを取り戻すにはまだ道のりがある。