ニュース商品・FX南中央地区の天然ガス貯蔵量が縮小、強い需要が週間取り出しを引き起こす

南中央地区の天然ガス貯蔵量が縮小、強い需要が週間取り出しを引き起こす

著者: Natural Gas Intelligence·

重要ポイント

  • 南中央地区は8月21日終了の週に19 Bcfの貯蔵量取り出しを記録した。
  • 地域の天然ガス在庫は1,127 Bcfに低下し、前年比で5.9%の下回りとなった。
  • 今回の季節外れの取り出しは、夏終盤の強烈な暑さとLNG原料ガス需要の回復が合わさって生じた。
  • 南中央地区は米国唯一の岩塩層貯蔵施設を有し、メキシコ湾岸LNG輸出回廊に近接するため、需要変動に極めて敏感である。
  • 前年比不足幅の拡大は冬季に向けた余裕を縮小させており、今後の動向は気象条件とLNG原料ガスの流れに依存する。
南中央地区の天然ガス貯蔵量が縮小、強い需要が週間取り出しを引き起こす

南中央地区の事業者は8月21日終了の週、灼熱の暑さと回復するLNG活動が需要に上昇圧力をかけたなか、貯蔵中の天然ガスを大幅に取り出した。

概要:

  • 南中央地区は19 Bcfの取り出しを記録
  • 地域在庫は1,127 Bcfに低下
  • 前年比の不足幅は5.9%に拡大

週間貯蔵データとして報告された今回の取り出しは、地域を覆う夏終盤の持続的な暑さとLNG原料ガス需要の回復が合わさり、通常の注入ではなく在庫を押し下げたことを浮き彫りにしている。貯蔵事業者は通常、暖房シーズンに備えて夏季に在庫を構築するため、オフシーズンの取り出しは、通常であれば在庫を補充する時期に消費が利用可能な供給を上回っていることを示している。

南中央地区は、エネルギー情報局(EIA)の週間貯蔵報告で注視される地域である。同地区は高速での注入・取り出しが可能な米国唯一の岩塩層貯蔵施設を有し、メキシコ湾岸のLNG輸出回廊に隣接している。このため、LNG端末からの原料ガス需要の変動や、熱波時の冷房需要による発電用燃料消費に特に敏感である。

Natural Gas IntelligenceのKevin Dobbsによる報道によると、南中央地区の在庫は現在1,127 Bcfとなっており、前年水準と比較した不足幅は5.9%に拡大した。この前年比ギャップの拡大は、秋の注入シーズンを迎えるにあたり市場参加者が注視する指標であり、歴史的水準を下回る在庫は冬季需要に向けた余裕を縮小させる。今後数週間の不足幅の推移は、暑さが収まり注入が再開できるかどうか、そしてLNG原料ガス供給の動向に依存する。

出典:Natural Gas Intelligence