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粘着するインフレと不安定な雇用――天然ガス需要への影響

著者: Natural Gas Intelligence·

重要ポイント

  • 米国経済の減速と世界の景気活動の鈍化は、秋季トランジションシーズンに向けて天然ガス需要を押し下げる可能性がある。
  • 産業用ガス消費は景気に敏感で、工場生産の落ち込みは冷房需要の季節的減少に拍車をかけるとみられる。
  • 米国の雇用は不安定で、インフレは依然高く、高金利が債務コストを圧迫し続けている。
  • 需要が一律に弱いわけではなく、夏後半の暑さでガス火力発電は急増し、LNG原料ガス供給量も堅調だった。
  • 今後の雇用・インフレ・鉱工業活動に関する政府統計が、経済減速傾向の確認材料となる。
粘着するインフレと不安定な雇用――天然ガス需要への影響

8月の雇用市場は堅調だったものの、米国経済の全体的な減速と世界の景気活動の鈍化は、夏の終わりとともに冷房需要が薄れるタイミングで天然ガス需要の熱を冷まさせる可能性がある。マクロ環境がガス市場にとって重要なのは、産業用消費――発電、住宅・商業用暖房、LNG輸出と並ぶ主要な需要の柱――が景気循環に敏感であり、工場生産の冷え込みがあれば、暖房需要と冷房需要の双方が typically 抑制される秋季のトランジションシーズン(ショルダーシーズン)に向けて冷房負荷の季節的落ち込みに重なるためだ。

同時に、需要動向が一律に弱いわけではない。以下の関連報道が示す通り、夏後半の暑さの中でガス火力発電は高負荷で稼働し、LNG原料ガス供給量は堅調で、地域別の貯蔵過剰在庫も縮小しつつ依然として要因として残っている。つまり、マクロ要因による需要の逆風は、一部地域の物理市場の引き締まりと相殺されうる。次に注目すべきは、今後発表される雇用・インフレ・鉱工業活動に関する政府統計が減速傾向を裏付けるかどうか、そしてトランジションシーズンの天候がどれほど早く冷房負荷を減らすかである。

概要

  • 経済減速が天然ガス需要の重しとなる可能性
  • 米国雇用市場は不安定で、インフレは依然高位
  • 金利が高止まりし、債務コストを圧迫

Natural Gas IntelligenceのKevin Dobbsが報道。出典:NGI

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