国内貯蓄で拡大する投資需要を賄えるのか
重要ポイント
- •2026年第2四半期、総国内貯蓄は8.6%増の6,430億ペソとなった。
- •投資はGDPの23.2%に相当する1.74兆ペソに達し、約1.1兆ペソのギャップが生じた。
- •貯蓄投資赤字は投資が貯蓄を上回るときに発生し、不足分を賄うために借り入れが必要となる。
- •ギャップの海外調達は経常収支赤字と対応し、投資家の信頼の継続に依存している。

2026年第2四半期、同国の貯蓄率――総国内貯蓄の国内総生産(GDP)に対する割合――は8.6%増となり、6,430億ペソに達した。同じ期間に投資率はGDPの23.2%、すなわち1.74兆ペソとなり、約1.1兆ペソのギャップが残った。
貯蓄投資(S-I)ギャップ――総国内貯蓄と総資本形成の差――は、国が投資需要全体をどの程度自己資金で賄えるかを示す。S-I赤字は、国の投資支出が貯蓄を上回るときに生じ、不足分を埋めるために借り入れが必要となる。
この不足が海外から資金調達される場合、国際収支における経常収支赤字と対応する。定義上、貯蓄を上回る投資を行う国は、借款、ポートフォリオ流入、外国直接投資のいずれの形であれ、海外資本に依存している。こうした流入の持続は投資家の信頼にかかっており、ギャップが慢性化すれば、グローバルな金融環境の変化に経済がさらされやすくなる。国内貯蓄の底上げ、安定的な長期資本の誘致、公共投資計画の再調整といった政策対応が、1.1兆ペソのギャップが今後の四半期にどう展開するかを決めるだろう。