レイモンド・ジェームズのストラテジストがインド株に選別的な機会を指摘、バーティ・エアテルとバーラト・エレクトロニクスに注目
重要ポイント
- •レイモンド・ジェームズのストラテジスト、マット・オートン氏はCNBC-TV18 Marketsへの発言で、インド株式市場の中でPaytmとEternalを魅力的な成長銘柄として挙げた。
- •同氏は、バーティ・エアテルとバーラト・エレクトロニクスを株価軟調時に関心を持つ銘柄とし、世界の債券利回りの高止まりと市場ボラティリティの持続にもかかわらず、一部のインド株で収益の底堅さが期待できると述べた。
- •世界の債券利回りの上昇は、世界的に株式バリュエーションを圧迫し、海外ポートフォリオ投資家が重要な参加者層であるインドを含む新興国市場での荒い値動きの一因となっている。
- •言及された4社は、電気通信事業者のバーティ・エアテル、ナブラトナの地位を持つ国営防衛電子機器メーカーのバーラト・エレクトロニクス、ワン97コミュニケーションズが運営するデジタル決済企業Paytm、そしてZomatoとBlinkitの親会社であるEternal Ltdである。
- •オートン氏の見解に関する短期的な注目点は、世界の債券利回りの推移とインド企業の次の四半期決算である。

レイモンド・ジェームズのストラテジスト、マット・オートン(Matt Orton)氏は、インド株式市場に選別的な機会があるとの見方を示した。同氏はCNBC-TV18 Marketsに対し、PaytmとEternalを魅力的な成長銘柄とみていると述べる一方、バーティ・エアテル(Bharti Airtel)とバーラト・エレクトロニクス(Bharat Electronics)を株価軟調時に関心を持つ銘柄として挙げた。
CNBC-TV18 Marketsの報道によれば、オートン氏は、世界の債券利回りの高止まりと市場ボラティリティの持続が投資センチメントの重しとなるなかでも、一部のインド株では収益の底堅さが期待できると述べた。
この発言は、世界の債券利回りの上昇という背景の中でなされた。こうしたマクロ環境は世界中の株式バリュエーションを圧迫し、インドを含む新興国市場全体での荒い値動きの一因となっている。グローバル金融サービス企業による資産配分に関する見解がインド市場で注目を集める理由の一つは、海外ポートフォリオ投資家(FPI)がインド株式市場の重要な参加者層の一つであり、その投資スタンスが歴史的に世界的な金利サイクルと連動して変化してきたことにある。
ストラテジストの発言で言及された4銘柄の概要は以下の通り。
- **バーティ・エアテル(Bharti Airtel)**は、移動体通信、ブロードバンド、法人サービスを提供するインド最大級の電気通信事業者の一社。ナショナル証券取引所(NSE)とボンベイ証券取引所(BSE)に上場しており、会長スン・バーティ・ミタル(Sunil Bharti Mittal)氏が創業したバーティ・グループに属する。インドの通信業界は、2016年のJio(リライアンス・ジオ)の参入が業界全体の価格体系を一変させて以来、リライアンス・ジオ、バーティ・エアテル、ボーダフォン・アイディアの民間3社を軸に再編が進んできた。
- **バーラト・エレクトロニクス(Bharat Electronics Ltd、BEL)**は、インド国防省の下で事業を展開する国営の防衛電子機器メーカーで、ナブラトナ(Navratna)と呼ばれる有力国有企業(PSU)の地位を持つ。同社はレーダー、通信システム、電子戦システムをインド軍に供給しており、政府が防衛装備の国産化を推進するなかで、この顧客基盤には増加する資本配分が向かっている。
- Paytmはワン97コミュニケーションズ(One 97 Communications)が運営しており、同社は2022年11月にインドの取引所で新規株式公開(IPO)を行い、上場企業となった。
- Eternal Ltdはフードデリバリープラットフォーム「Zomato」とクイックコマース事業「Blinkit」を傘下に持つ持株会社で、2025年にZomato Ltdから社名を変更した。
レイモンド・ジェームズ・ファイナンシャル(Raymond James Financial)は米国フロリダ州セントピーターズバーグに本社を置く金融サービス企業で、ウェルスマネジメント、投資銀行、資産運用のサービスを提供している。同社の市場戦略チームは、グローバルおよび地域別の株式資産配分に関する見解を定期的に発信している。オートン氏が示した見解の短期的な注目点は、世界の債券利回りの推移と、インド企業の次の四半期決算であり、この2つが収益の底堅さに関する同氏の主張に最も直接関わる要素である。
オートン氏の発言は、CNBC-TV18 Marketsが報じた同氏の見解を示すものであり、投資助言を構成するものではない。