ニュースマクロRamp、AIインデックスを拡充し7万社のトークン支出とモデル別利用状況を追跡

Ramp、AIインデックスを拡充し7万社のトークン支出とモデル別利用状況を追跡

著者: CryptoBriefing·

重要ポイント

  • •7万社を超える米国企業の支出アクティビティに基づくRampのAIインデックスは、2026年8月時点での有料AI導入率を56.1%と記録し、センサス局の調査に基づく推計22.1%を大きく上回った。
  • •両数値の約34ポイントの差は手法の違いを反映している。調査は収集期間の間に企業がAI利用を自己申告することに依存する一方、取引データは支払いが決済された時点で記録する。
  • •AI支出は高度に集中しており、導入企業の中央値は月約12ドルである一方、上位1%の企業は月7,200〜7,450ドルを支出していた。
  • •2026年8月時点で、AnthropicはRampの顧客企業におけるビジネスAI導入の43.8%のシェアを持ち、39.8%のOpenAIを上回った。ただしこのシェアは市場全体ではなくRampのサンプルのみを反映している。
  • •Rampはトークン支出管理製品を発表し、企業アカウントに接続して、プロバイダー別、モデル別、ユーザー別のAI支出内訳を週次で提供する。
Ramp、AIインデックスを拡充し7万社のトークン支出とモデル別利用状況を追跡

企業向け支出管理プラットフォームRampは、AIインデックスを拡充し、トークン量、モデル別・プロバイダー別の支出内訳、週次更新を追加した。これにより企業は、AIに実際どれほどのコストがかかっているかをはるかに細かく把握できるようになる。

Rampはコーポレートカードと経費管理ソフトウェアで知られるフィンテック企業であり、同インデックスはプラットフォーム上の企業の支出アクティビティから算出されている。AIモデルプロバイダーは通常、モデルが処理するテキストの小さな単位であるトークン単位でAPIアクセスを課金するため、トークン支出は企業が実際にAIツールをどれほど活用しているかを直接測る指標となる。

センサス局が見逃した数字

Rampのインデックスは、7万社を超える米国企業のデータに基づき、2026年8月時点での有料AI導入率を56.1%としている。一方、センサス局の定期企業調査に基づく同種の推計は22.1%にとどまる。

この差は端数ではない。34ポイントもの乖離は、政府調査が企業のカード取引や支出データが示す実態とは根本的に異なる市場像をとらえている可能性を示唆している。この乖離は手法の違いにも起因する。調査による推計は収集期間の間に企業がAI利用を自己申告することに依存するのに対し、取引データは支払いが決済された時点で記録する。この違いは、どの情報源を引用するかだけで答えが数十ポイント変わりうるほど大きい。

支出の分布

56.1%という導入率の内実である支出分布は注目に値する。Ramp上の企業の中央値は月約12ドルのAI支出である一方、上位1%の企業は月7,200〜7,450ドルを支出していた。見出しの数字と同等に重要なのがこの格差であり、導入は広がっているものの、同インデックス自身の数字によれば典型的な導入企業の支出は依然として控えめで、支出は少数の上位層に集中している。

また同インデックスは、上位ユーザーの間で支出の規律ある傾向がみられ、一部の企業では従業員一人当たりのAI支出が前月比で減少していると指摘している。

ビジネス導入シェアではAnthropicがOpenAIをリード

2026年8月時点で、AnthropicはRampの顧客企業におけるビジネスAI導入の43.8%のシェアを握り、39.8%のOpenAIを上回っている。ただしこれらのシェアは市場全体ではなく、Rampの7万社超のサンプル固有のものであり、米国企業の一部の大きな断面を示すものと読むのが適切である。

製品カテゴリーとしてのトークン支出管理

今回のインデックス拡充は、企業アカウントに接続し、プロバイダー別、モデル別、個々のユーザー別の内訳を週次で提供する専用のトークン支出管理製品の発表と連動している。これにより財務チームは、AI支出をモデル別・ユーザー別の明細として把握し、その他の運営経費と並べて確認できるようになる。

同インデックスは週次で更新されるため、プロバイダーとモデルのランキングは定期的に入れ替わる。これは、企業のAI予算が実際にどこに流れているかを示す、最も頻繁に更新される指標の一つである。