大阪ガス、大阪湾で初の船対船式LNGバンカリングを実施
重要ポイント
- •大阪ガスは大阪湾で初の船対船式LNGバンカリングを実施し、神戸港のLNG燃料PCTCに供給した。
- •バンカリングは大阪ガス関連会社の大阪湾LNG海運が所有する「瀬戸アズール」が行い、Integr8 FuelsがLNG供給を手配した。
- •STS方式の追加により、既存のトラック対船・港湾対船方式と合わせ、大阪ガスは3つの主要LNGバンカリング方式をすべて網羅した。
- •今回の作業は神戸港のカーボンニュートラルポート構想を支援し、IMOの2050年頃までの国際海運ネットゼロ目標とも整合する。
- •大阪ガスは、LNG燃料船の増加に対応するため日本のLNGバンカリングインフラのさらなる拡充が必要だと述べた。

大阪ガスは、大阪湾で初となる船対船(STS)方式のLNGバンカリング作業を完了し、日本の神戸港に寄港したLNG燃料の自動車・トラック運搬船(PCTC)にLNGを供給した。
同社が金曜日に発表したところによると、今回の作業は、大阪ガスの関連会社である大阪湾LNG海運が所有するLNGバンカリング船「瀬戸アズール(Seto Azure)」を用いて実施された。
海上燃料取引会社のIntegr8 Fuelsが、海外の海運会社によって運航されるこのPCTCへのLNG供給(ステム)の手配を行った。
大阪ガスによると、今回の作業は大阪湾地域におけるLNG燃料の供給力強化に貢献するとともに、カーボンニュートラルポートとしての神戸港の発展を支援するという。
同社はすでにトラック対船方式および港湾対船方式によるLNG供給を実施しており、今回のSTSバンカリングの追加により、3つの主要なLNGバンカリング方式すべてを網羅することとなった。専用のバンカリング船が受給船に直接燃料を移送するSTSバンカリングは、一般的により大量の供給に適しており、シンガポールやロッテルダムなどの確立されたLNGバンカリングハブで採用されている方式である。
大阪ガスは、LNGが従来の重油と比べてCO2排出量を削減できる一方、電子メタン(e-methane)ベースのLNGやバイオLNGは、長期的にさらなる排出削減をもたらしうると指摘した。今回の作業は、国際海運からの温室効果ガス排出削減に向けた業界全体の取り組み、すなわち国際海事機関(IMO)が掲げる2050年頃までの国際海運ネットゼロ排出戦略とも整合している。
同社はまた、LNG燃料船の増加に対応するため、日本は依然としてLNGバンカリングインフラの拡充が必要だと述べた。今後の注目点は、他の日本の港湾が大阪湾に続いてSTS式LNGバンカリング能力を追加するかどうか、そして電子メタンやバイオLNG供給の利用可能性がどのように拡大していくかである。