ニュース株式ModernaとMerckのがんワクチン成功、MarvellのGoogle向けAIチップ契約、SK Hynixの自社株買いでウォール街が活況

ModernaとMerckのがんワクチン成功、MarvellのGoogle向けAIチップ契約、SK Hynixの自社株買いでウォール街が活況

著者: Coincentral·

重要ポイント

  • ModernaとMerckは、Keytrudaと併用する個別化mRNAがんワクチンの第3相メラノーマ試験で良好な結果を発表した。
  • 試験は主要評価項目と副次評価項目の双方を達成し、両社はこのデータを規制当局への申請に活用する可能性がある。
  • Marvell TechnologyはGoogleとのカスタムAIチップ提携を拡大し、この契約は2033年度までに約1200億ドルの売上につながる可能性がある。
  • Estée Lauderは2027年度の利益見通しを引き上げ、調整後1株利益を3.10〜3.35ドルと見込んでいる。
  • SK Hynixは286億ドルの自社株買いを発表し、2025年から2027年にかけてフリーキャッシュフローの半分超を株主に還元するとした。
ModernaとMerckのがんワクチン成功、MarvellのGoogle向けAIチップ契約、SK Hynixの自社株買いでウォール街が活況

水曜日のウォール街は、ここ数週間で最も忙しい取引日の一つとなり、バイオテクノロジー、半導体、ビューティー、AIチップにわたって大きな株価変動が見られた。ModernaとMerckは画期的ながんワクチンの結果を発表し、Marvell TechnologyはGoogleとのAIチップ契約を拡大、Estée Lauderは利益見通しを引き上げ、SK Hynixは半導体業界でも最大規模の自社株買いを発表した。

ModernaとMerck、画期的ながんワクチン結果を発表

この日の最大の話題はModernaとMerckだった。両社は、MerckのKeytrudaと併用する個別化mRNAがんワクチンについて、後期段階試験で良好な結果を発表した。

mRNA-4157(V940)として開発されたこの治療は、第3相メラノーマ試験で主要評価項目と副次評価項目の双方を達成した。このワクチンは、腫瘍で特定された変異に基づいて患者ごとに個別に設計・製造される。今回のデータは、COVID-19ワクチンで広く知られるmRNA技術ががん治療にも応用できることを示す、これまでで最も強い証拠の一つとなった。

Moderna株は急伸し、この日の主要な値動き銘柄の一つとなった。Merckも約10〜11%上昇した。

両社は今後、このデータを規制当局への申請資料に活用できる可能性がある。承認されれば、この治療は個別化がんワクチンにとって大きな新市場を開く可能性がある。

Merckにとって、このタイミングは重要だ。Keytrudaは年間売上高が約300億ドルに達する世界有数の売れ筋医薬品だが、主要特許は今後の10年末にかけて失効し始める。そのため、新たな併用療法や用途の開拓は最重要戦略課題となっている。

Modernaにとっても今回の結果は重みがある。同社のCOVID-19ワクチン収益はパンデミック期のピークから大きく減少しており、COVID以外でもmRNAプラットフォームが成果を出せることを示そうとしてきた。

ModernaとMerckの結果は、2026年の最重要バイオテクノロジー開発の一つとなる可能性がある。ほかの腫瘍タイプでも同様の結果が示されれば、両社に新たな章が開かれることになるかもしれない。

Marvell Technology、Googleとの大規模AIチップ契約を獲得

Marvell Technologyも水曜日の注目銘柄となった。Alphabet傘下のGoogleとの、カスタムAIチップに焦点を当てた大型の提携拡大を発表したためだ。

この取り決めでは、一定の条件を満たした場合にGoogleが最大122億ドル相当のMarvell株を取得できるワラントを受け取った。半導体供給契約としては異例に大きな株式要素を含む。契約全体では、Marvellに2033年度までに約1200億ドルの売上をもたらす可能性がある。

この提携は、大手テクノロジー企業がNvidiaのGPUに全面的に依存するのではなく、自社のAIワークロード向けに設計したカスタムチップを開発するという広がりつつある潮流を反映している。Googleは長年にわたり独自のTPU AIチップを設計しており、AmazonとMicrosoftも独自のカスタムAIチップを導入してきたことで、MarvellやBroadcomのような設計企業は大手クラウド企業の重要サプライヤーになっている。

GoogleにもカスタムAIチップを供給しているBroadcomは、この日下落した。投資家が、Marvellが将来の受注のより大きな हिस्सेदारीを獲得するのではないかと見極めたためだ。

Estée Lauder、利益見通し引き上げで18%上昇

Estée Lauderは、2027年度の利益見通しが市場予想を上回ったことを受けて約18%上昇した。同社は調整後1株利益を3.10〜3.35ドルと見込んでいる。

このビューティー大手は数年間にわたり、中国と旅行小売事業での需要低迷に対応してきた。今回の新たな見通しは、2025年1月に就任し、人員削減を含む再編計画を始動したCEO Stéphane de La Faverieの立て直しが、徐々に成果を上げ始めていることを示唆している。Le LaboやTom Fordを含む高級フレグランスブランドの好調が、上方修正された見通しを支えた。

SK Hynix、286億ドルの自社株買いを発表

Nvidia向け高帯域幅メモリチップの主要供給元であるSK Hynixは、286億ドルの自社株買いプログラムを発表した。半導体業界でも最大規模の一つである。

同社はまた、2025年から2027年にかけてフリーキャッシュフローの半分超を株主に還元すると約束した。

SK Hynixは、データセンター向けメモリチップに対するAI主導の需要の大きな恩恵を受けてきた。Samsung ElectronicsとMicronと並び、世界のメモリ生産を支配する3社の一つであり、AIアクセラレーターと最も密接に結びついたチップ分野である高帯域幅メモリの主要供給元でもある。メモリ価格とAI需要が引き続き堅調な中、今回の自社株買いの規模は、同社の財務基盤がどれほど強化されたかを示している。