ミネルバ・マリン、経年の氷海適格タンカーを中国の買い手に売却
重要ポイント
- •ミネルバ・マリンは2006年建造のアフラマックス船「Minerva Nounou」(114,850重量トン)を中国の買い手に4,000万ドル超で売却していると報じられている。
- •同社は船齢20年のMRタンカー「Minerva Xanthe」(50,922重量トン)も中国の買い手に約1,600万ドルで売却した。
- •両船ともアイスクラス1Aの船級を保有し、アフラマックス船はロシア水域での取引歴がある。
- •ロシア産石油への欧米制裁で貿易フローが変わって以降、ロシアでの取引歴を持つ経年の氷海強化タンカーの需要と価値が上昇している。
- •マルティノス家が経営するミネルバ・マリンは今年、設立30周年を迎える。

ギリシャの船主ミネルバ・マリンは、経年の氷海適格船を現金化する動きを見せ、主力とするタンカーセグメントの船舶を含め複数の古い船を売却している。
アテネ拠点の大手同社は、船齢20年のアフラマックス船「Minerva Nounou」(114,850重量トン)を売却しており、複数のブローカー報告によれば、中国の買い手が4,000万ドル超を支払うとされる。2006年建造のこのタンカーは大宇造船海洋(Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering)で建造され、アイスクラス1Aの船級を保有し、ロシア水域での取引歴がある。20年目の特別検査はすでに完了している。
ロシアでの取引歴を持つアイスクラス1Aの船は、ロシア産石油輸出への欧米制裁が貿易フローを一変させ、貨物がバルト海なども含む航路で、経年かつ非西側管理の船により多く運ばれるようになって以降、買い手の関心を強く集めてきた。こうした状況が、まさにミネルバが現在売却しているような経年の氷海強化船の価値を支えており、一方で一般の船主はチャーター側や規制当局による船齢規制の強化に直面している。
アフラマックス船の売却に加え、ミネルバは同程度の船齢のMRタンカー「Minerva Xanthe」(50,922重量トン)も中国の買い手に約1,600万ドルで売却したと伝えられている。2006年建造のこのプロダクトタンカーも同様にアイスクラス1Aであり、IMO IIおよびフェノールエポキシ塗装であることから、船齢20年の船としては比較的堅調な価格がついた理由が説明できる。
近年、中国の買い手は中古船で最も活発な購入者の一団であり、資金力のあるアジアの船主が、西側の運航者が次第に保有したがらなくなる経年船をめぐって、欧州の競合相手を繰り返し入札で上回ってきた。
マルティノス家が経営するミネルバ・マリンは、今年で設立30周年を迎える。
出典:Splash247