エアフォースワン囮作戦での乗り換え後、メアリー・トランプ氏「誰もが」トランプ氏を「敗者」だと知っていると主張
重要ポイント
- •トルコ訪問後、イランによるミサイル攻撃の可能性を警告する「低信頼性」情報を受け、トランプ氏はケータリング用コンテナでエアフォースワンから軍用機へ極秘に乗り換えた。
- •この開示により、トランプ氏が記者やスタッフに知らせず、危険にさらした可能性のあるまま逃げたとの非難が起こった。
- •トランプ氏は、最終的に搭乗した飛行機の方が狙われる可能性が高い標的だったため危険度が高かったと主張して乗り換えを擁護した。
- •大統領の姪で頻繁に批判を行っているメアリー・L・トランプ氏は、大統領の説明を信じ難いと退け、この一件が彼を「か弱く哀れな敗者」だと露呈させたと述べた。
- •バラク・オバマ前大統領の演説起草担当者ジョン・ファヴロー氏は、トランプ氏の主張を「あり得る限り最も愚かなこと」と呼び、イランが大統領の搭乗機を知らなかったからこそ乗り換えは成功したと論じた。

先ごろ報じられたエアフォースワン(大統領専用機)囮作戦の失態を自分に有利に再構成しようとするドナルド・トランプ大統領の試みは、今週月曜、自身の家族内からの反発に直面した。2020年のベストセラー『Too Much and Never Enough』をはじめ家族について複数の著書がある心理学者で姪のメアリー・L・トランプ氏は、大統領の説明を退け、大統領はこの話の勇敢な英雄どころか「敗者」であり、「誰もが」それを知っていると主張した。
先週、明らかになったところによると、最近のトルコ訪問後、トランプ氏は出発前に極秘で航空機を乗り換えていた。イランによる大統領へのミサイル攻撃の可能性を警告する「低信頼性(low confidence)」の情報を受け、ケータリング用コンテナでエアフォースワンから軍用機へと移送されたという。「低信頼性」とは、基礎となる情報が断片的あるいは十分に裏付けられていない場合に米情報機関が用いる標準的な分析上の区分である。この開示により、トランプ氏が危険を知らない記者やスタッフを残して逃げたとの非難が浮上した。大統領はこの見方に対し、「実際、私が乗った飛行機の方が危険度は高かった。彼らが狙う可能性が高いのはあの飛行機だからだ」と主張して切り返そうとした。
「これがどれほど信じられるだろうか」。メアリー・トランプ氏は叔父の主張を受けてそう疑問を呈した。「ドナルドはこっそりエアフォースワンを抜け出し、ケータリングトラックに乗り込み、極秘にもう一つの飛行機に乗り換えた。より大きな危険に身を置くためだけに」
「ええ」と彼女は嘲笑する調子で続けた。「私の方が危険だったと思う。誰にも告げずに臆病者のようにこっそり逃げ、逃走のためにケータリングカートの後部に隠れれば、皆が知っている通りのか弱く哀れな敗者に見えることを私は分かっており、その物語を放置するわけにはいかないから」
大統領の説明に異議を唱えたのは彼女だけではなかった。例えばバラク・オバマ前大統領の演説起草担当者ジョン・ファヴロー氏は、この主張を「あり得る限り最も愚かなこと」と呼んだ。ファヴロー氏がオバマ政権の同僚らと共同設立したCrooked Mediaの看板番組であるポッドキャスト「Pod Save America」に出演したファヴロー氏は、「そう、彼らはあなたが乗っていた飛行機を狙う可能性が高いだろう。もちろん。だからこそ彼らは、あなたを彼らが知らない別の飛行機に乗せようとしたんだ……。なぜこんなに驚いたように言うのか自分でも分からないが、これはトランプの間抜けぶりの新記録みたいなものだ」と述べた。
「彼がケータリングカートに隠れたのは本当に、本当に滑稽だ」と、オバマ政権でホワイトハウス広報部長を務めた共同ホストのダン・ファイファー氏は指摘した。
一方、メアリー・トランプ氏は叔父の大統領職について頻繁に批判している。最近はSNS上で、大統領が最も愛するゴルフが下手だと宣言した。その1週間前には、中国に関する報道を知らなかったとトランプ氏が認める映像クリップを共有し、それが大統領が「何が起きているのか分かっていない」さらなる証拠だと主張した。これは、大統領が認知機能の低下を招く「診断されていない病状」に苦しんでいるという同氏の主張に続くものだった。