国内砂糖価格が7年ぶりの高水準に到達、製糖株が2日間で12%上昇
重要ポイント
- •インドの製糖株は2つの取引セッションで12%上昇し、Balrampur Chini Mills、Dhampur Sugar Mills、Dalmia Bharatが顕著な上昇銘柄となった。
- •国内の砂糖価格は過去1か月間で8〜10%上昇し、7年ぶりの高水準に達して、生産者の実現価格を改善させた。
- •この上昇は、世界的な砂糖価格の上昇、ブラジルとタイにおける供給懸念、エタノール需要の増加、そしてインドが砂糖輸出を抑制する可能性への見通しによって牽引されている。
- •ガソリンへのエタノール20%混合というインドの政府目標は、以前の2030年という時期から2025-26年エタノール供給年度に前倒しされた。
- •インドは2022-23年度の砂糖輸出を約600万トンに上限設定しており、今後の輸出およびエタノール政策の決定が国内の需給バランスに影響を与える。

インドの製糖株は金曜日、上昇基調を2番目の取引セッションへと続け、セクター全体の株価は2日間で12%上昇した。国内の砂糖価格が過去1か月間で8〜10%上昇し、7年ぶりの高水準に達したことが追い風となった。
報道によれば、この急騰は、世界的な砂糖価格の上昇、ブラジルとタイにおける供給懸念、エタノール需要の増加、そしてインドの輸出が抑制されるという見通しが組み合わさった結果であり、これらの要因が製糖業者の業績見通しを強めている。
Balrampur Chini Mills、Dhampur Sugar Mills、Dalmia Bharatがこの動きの中心的な銘柄となり、Avadh Sugar & Energy、Uttam Sugar Mills、Dwarikesh Sugar Industries、Magadh Sugar & Energyにも注目が集まった。報道で言及されたその他の製糖セクター関連銘柄には、Shree Renuka Sugars、EID Parry (India)、Triveni Engineering & Industriesがある。
株価を動かしている要因
国内価格の上昇。 国内の砂糖価格は過去1か月間で8〜10%上昇し、7年ぶりの高水準に達しており、生産者の実現価格を改善させている。砂糖は家庭の必需品であり、インドの食品インフレの算出項目にも含まれるため、価格が大幅に上昇した過去の事例では、輸出制限や工場に対する在庫制限といった政府の措置が講じられてきた。
世界的な供給の引き締まり。 報道では、ブラジルとタイにおける供給懸念が強調されている。ブラジルは世界最大の砂糖生産国・輸出国であり、タイは最大級の輸出国の一つ、インドは世界最大の消費国かつ主要生産国の一つであるため、これら主要産地での供給混乱と国際価格の上昇は、国内セクターの見通しに直接影響を及ぼす。ブラジルの生産の多くは中南部地域で行われており、同地域での圧搾は通常4月頃から11月にかけて実施される。
エタノール需要の増加。 インドの製糖工場は、糖蜜やサトウキビ汁などのサトウキビ由来の原料を、国のエタノール混合プログラムの下で燃料用エタノールに転換している。同プログラムでは、ガソリンへのエタノール20%混合が政府の目標とされており、この目標は以前の2030年という時期から2025-26年エタノール供給年度に前倒しされた。混合率は10年前には1桁台の低い水準だったが、その後上昇してきた。エタノール需要の増加は工場の収益を支えるとともに、サトウキビを砂糖生産から転換させる要因ともなる。
インドは輸出を削減する可能性。 「India may cut exports(インドは輸出を削減する可能性)」という見出しの下で、報道はインドが海外への砂糖出荷を抑制する可能性があるという見通しを指摘している。インドは国内供給の確保を目的に、これまで砂糖輸出を制限してきた経験があり、2022-23年度の輸出は約600万トンに上限が設定された。主要生産国からの出荷が減少すれば、世界の供給はさらに縮小する。インドの圧搾シーズンは10月から9月にかけて実施されるため、来季の輸出政策およびエタノール政策の決定は、国内の需給バランスを左右する変数の一つとなる。
出典:Economic Times Markets、2026年8月14日公開。