ハリスファーム、年間売上高10億ドル突破を受け全国展開を目指す
重要ポイント
- •ハリスファーム・マーケッツは年間売上高が10億ドルを突破した後、オーストラリア全土で約10〜12店舗の新規出店を計画している。
- •同社の6月29日終了の年度売上高は9億2,550万ドルに達し、前年の7億8,970万ドルから増加。赤字額は2,200万ドルから1,140万ドルに縮小した。
- •ハリスファームは追加の独立取締役を任命し、3人目の外部取締役の探求を継続するなど取締役会の強化を進めている。
- •同社は2022年に完全な非上場を維持することを決定し、投資会社クージー・キャピタルからの関心があったものの外部資本の導入を退けた。
- •今回の拡張は同社のニューサウスウェールズ州という既存基盤を超え、ブランド認知度がない他州への進出を図るものとなる。

ハリスファーム・マーケッツは次なる成長段階に向けて準備を進めており、年間売上高が10億ドルの大台を突破した後、オーストラリア全土で約10〜12店舗の新規出店を計画している。
主にニューサウスウェールズ州で事業を展開する非上場の家族経営による高級食品小売業者は、拡大の野心に対応すべく企業統治の強化も同時に進めている。報道によると、同社はさらにもう1名の独立取締役を任命し、3人目の外部取締役の探求を継続している。
最新の業績は拡張を後押しする勢いを裏付けている。6月29日までの12か月間の売上高は9億2,550万ドルに達し、前年の7億8,970万ドルから増加した。同期间の赤字額は2,200万ドルから1,140万ドルへと大幅に縮小したが、成長への投資を継続しているため、同社は依然として未だ利益を上げるに至っていない。
ハリスファームは、投資会社クージー・キャピタルからの関心が報じられていたものの、2022年暦年に外部資本の導入を行わないことを決定し、非上場のままとなる道を選んだ。この決定により、同社が10億ドルの売上マイルストーンに向けて成長する中で、一族による完全な所有権が維持された。
近年、同社は生鮮食品という中核事業の枠を超えて商品構成を拡充し、食料品、デリカテッセン、酒類など多様なカテゴリーを追加してきた。この多角化戦略は、国内食料品市場の大部分を支配するオーストラリアの2大小売チェーン、ウールワースとコールズとの差別化を目的としている。同市場は先進国で最も集中度が高い市場の一つであり、この2強体制は価格慣行やサプライヤーとの関係について規制当局や立法者から厳しい監視の対象となっており、代替的な小売モデルに活路が生まれている。
独立取締役の追加任命は、同社が新たな事業段階に入る中で取締役会レベルの監督を強化すると見られている。ハリスファームは1971年にハリス家によって創業され、生鮮食品、専門的な食料品、地元および独自サプライヤーを重視するブランドを築いてきた。
計画されている店舗展開は、同社の歴史上最も重要な拡張の一つとなり、既存のニューサウスウェールズ州基盤を超えて事業を拡大することになる。今回の拡張は、ハリスファームのプレミアム生鮮食品ポジショニングとキュレーション重視の業態が、ブランド認知度がまだ確立されていない他州でも通用するかを問うことになる。