Google、5月の有料限定公開から一転、Gemini Omni動画生成をVids無料ユーザーに開放
重要ポイント
- •Googleは5月の公開以来有料AIプランに限定していたGemini Omni 1.1 Flash動画生成を、9月23日からGoogle Vids内でGoogleアカウントおよびWorkspaceアカウント保有者全員に無料開放した。
- •無料公開では、シーンの一貫した延長、台本やナレーションに合わせた長さ固定、過去のAI映像の1080pアップスケールという3つの新コントロールが導入され、いずれも無料ユーザーが利用できる。
- •無料アクセスには出力制限があり、個人アカウントでの追加生成にはサブスクリプションが必要だが、Workspace BusinessおよびEnterprise顧客は管理者管理のより大きな利用枠を受け取る。
- •実地テストでは、Googleのブログで宣伝されていた1080pではなく720pクリップが生成されたが、ある短いクリップは30秒未満で完成した。
- •Vidsで作成されるすべてのOmni 1.1クリップには不可視のSynthIDウォーターマークが埋め込まれ、GoogleのSynthID Detectorで読み取り、動画がAI生成であることを確認できる。

Googleは9月23日、Google VidsにおけるGemini Omni動画生成の有料制限を解除し、GoogleアカウントまたはGoogle Workspaceアカウントを持つ誰もがGemini Omni 1.1 Flashモデルを用いて1080pクリップを無料で作成できるようにした。この変更により、公開以来初めて、サブスクライバー以外でもVids内で同モデルを利用可能となった。
同機能は5月の公開以来、GoogleのAI Plus、Pro、Ultraプランのサブスクライバーに限定されていた。これまで無料ユーザーがアクセスできるのはYouTube ShortsとYouTube Create経由のみだった。有料制限の解除により、Vidsはこれらのアプリと並ぶ同モデルへの無料アクセス手段となった。
Googleの公式ブログで詳述されているように、今回の無料公開では3つの新しいコントロールが導入された。シーンは、途中で登場人物、照明、設定が変化することなく延長できる。クリエイターは、台本やナレーションに合わせた指定の長さにクリップを固定できる。さらに、過去のAI映像は再生成ではなく1080pにアップスケールされる。これら3つのコントロールはすべて、有料プラン限定ではなく無料ユーザーにも提供される。
Omni 1.1 Flashは、テキストプロンプト、画像、音声、または既存のクリップから動画を生成する。個人アカウントでの追加出力にはGoogle AIサブスクリプションが必要であり、Workspace BusinessおよびEnterprise顧客は管理者が一元管理するより大きな利用枠を受け取る。したがって無料アクセスには出力上限があり、サブスクリプションにより引き上げられる。
ツールはvids.newで利用でき、デスクトップユーザーは「Create AI videos」をクリックして開始できる。「最新のAIモデルをGoogle Vidsに統合し、Googleアカウントを持つ誰もが無料で動画を作成できるようにしました」と、Google VidsチームのプロダクトマネージャーであるJustin Luk氏は書いた。
実地テストでは、Googleのブログで宣伝されていたフル1080pには及ばない結果が得られた。生成されたクリップは横向き・縦向きの両形式で720pだったが、ある短いクリップは30秒未満で完成した。宣伝された仕様と実際の出力との差は、無料プランを試す際にユーザー自身が確認できる。
Googleはまた、100以上の言語で入力された台本を読み上げるGemini 3.8 Flash-Lite音声合成を組み込む計画も発表。
Vidsで作成されるすべてのOmni 1.1クリップには、動画フレームに埋め込まれたGoogle DeepMindのウォーターマークであるSynthIDが付与される。このマークは視聴者には見えないが、ソフトウェアで読み取可能だ。GoogleのSynthID Detectorはこのウォーターマークを識別でき、クリップをツールにアップロードした人は誰でも、それがAIで作成されたことを確認できる。すべてのクリップにマークが付いているため、無料ユーザーの出力もサブスクライバーの出力と同様に検証できる。