ウォール街はGoDaddy(GDDY)のAI戦略への信頼を失いつつある。投資家はどう判断すべきか
重要ポイント
- •GoDaddyは1株当たり利益1.83ドルでコンセンサスを0.14ドル上回り、売上高は前年同期比7%増の約13億ドルとなった。
- •Applications and Commerceの受注成長率は前年同期比9%から7%へ鈍化し、Wells Fargoは顧客がagentic AI製品へ移行していることが背景と指摘した。
- •William BlairはGoDaddyをOutperformからMarket Performへ格下げし、Piper Sandlerは売上成長再加速の明確な材料がないとしてNeutralを維持した。
- •GoDaddyのAiro AIプラットフォームの年率換算受注残は1四半期で5倍の5,000万ドルに増加し、採用は想定を上回っていると経営陣は述べた。
- •ヘッジファンドの保有数は57から45へ減少し、総保有額は19.8億ドルから12.6億ドルへ低下した。

ウォール街はGoDaddy(GDDY)のAI戦略への信頼を失いつつある。投資家はどう判断すべきか
GDDY +0.80%
GoDaddy Inc.(NYSE: GDDY)は、売上高と利益の両面でコンセンサス予想を上回ったが、株価は12%下落した。市場の反応は、投資家が直近の業績よりも、同社の今後の見通しをより重視していることを示している。これは決算未達の話ではない。実際の焦点は、GoDaddyがagentic AI製品へ事業を拡大することが長期的な事業基盤を強化する戦略的な動きなのか、それとも中核事業に対するAI圧力の高まりを反映しているのか、という点にある。
受注成長の減速が警戒感を強めた
同社は四半期利益が1株当たり1.83ドルとなり、コンセンサス予想を0.14ドル上回った。売上高は前年同期比7%増の約13億ドル、総受注高も6%増の14億ドルとなった。しかし、Wells Fargoのアナリスト、Alec Brondolo氏は、Applications and Commerceの受注成長率が前年同期比7%に鈍化し、前四半期の9%から低下した点を指摘した。Brondolo氏は、この鈍化はagentic AI製品への消費者需要の高まりを反映していると述べた。
これを受けて、経営陣はAiro AIプラットフォームの投入を加速する一方、旧来のApplications and Commerceへの投資を縮小している。Brondolo氏は、この移行は2026年後半から2027年にかけて引き続き不安定な動きを伴う可能性が高いと警告した。こうした懸念を踏まえ、William Blairのアナリスト、Arjun Bhatia氏は投資判断をOutperformからMarket Performへ引き下げた。Piper SandlerもNeutralを維持し、売上成長が再加速する明確な材料は依然見当たらないとした。同社はまた、第3四半期売上高を13.2億ドルから13.4億ドルの範囲と見込んでいる。
William Blairのアナリスト、Arjun Bhatia氏は次のように述べた。
決算前の時点で、投資家はすでにGoDaddyをAI disruption tradeの高リスク銘柄の一角に位置づけており、今四半期の業績は近い将来、懸念をさらに強め、株価の重しとなる可能性が高い。
決算前の時点で、投資家はすでにGoDaddyをAI disruption tradeの高リスク銘柄の一角に位置づけており、今四半期の業績は近い将来、懸念をさらに強め、株価の重しとなる可能性が高い。
強気シナリオは消えていない
受注成長の鈍化への懸念はあるものの、強気派はGoDaddy Inc.(NYSE:GDDY)がAI戦略を着実に実行し続けていると主張している。Airoの年率換算受注残は1四半期で5倍の5,000万ドルに急増し、CEOのAmanpal Bhutani氏は採用が想定を上回っていると述べた。
収益性も改善した。正規化EBITDAマージンは200ベーシスポイント超拡大して33%となり、フリーキャッシュフローは4億4,300万ドルに達した。株主還元も引き続き明るい材料で、GoDaddyは年初来で8億5,200万ドル相当の自社株買いを実施し、発行株式数を7%減らした。
ヘッジファンドは弱気に転じた
GoDaddy Inc.(NYSE:GDDY)は3月四半期末時点で45のヘッジファンドに保有されていた。3か月前は57のヘッジファンドが保有していた。ヘッジファンドの総保有額も同期間に19.8億ドルから12.6億ドルへ減少した。空売り比率6.68%も、投資家の一部が同社に対してやや強めに弱気な見方をしていることを示している。
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