LNG獲得競争が激化、欧州とアジアの争奪戦でTTF価格が上昇
重要ポイント
- •米国とイランの衝突再燃を背景に、LNG船荷をめぐるアジアとの競争激化を受け、欧州の天然ガス価格が月曜日に急上昇した。
- •欧州のLNG輸入量は4月以来の最高水準に達し、アジアの需要も堅調だった。
- •欧州とアジアの両方で猛暑が予報されており、限られた現物船荷を買い手が奪い合う市場に圧力がかかっている。
- •2022年以降のロシア産パイプラインガス輸入の削減により、欧州は冬に向けた貯蔵確保のため海運LNGに大きく依存している。
- •オランダのTTF指標は、冷房需要のピーク期にプレミアムを支払う日本、中国、韓国などのアジアの買い手との入札合戦の影響を受けやすい。

米国とイランの衝突が再燃する中、LNG船荷をめぐる欧州とアジアの競争が激化し、欧州の天然ガス価格は月曜日に急上昇した。
この価格変動は、欧州のLNG輸入量が4月以来の最高水準に達し、アジアの需要も堅調だったことによる。両地域で猛暑が予報されており、限られた現物船荷を両大陸の買い手が奪い合う市場にさらなる圧力がかかっている。
この競争は、2022年のウクライナ侵攻後にロシアからのパイプラインガス輸入の大半を削減した欧州が、冬を前に貯蔵を満たすために海上輸送されるLNGに大きく依存している現状を浮き彫りにしている。この依存により、欧州の主要なガス価格指標であるオランダのTTFは、日本、中国、韓国などのアジアの買い手との入札合戦の影響を受けやすくなっている。アジアの買い手は冷房需要のピーク期に現物船荷に対してプレミアム価格を支払うこともある。