ニューヨーク連銀のエンパイア製造業景気指数、8月は20.6に上昇し11.0の予想を大きく上回る
重要ポイント
- •エンパイア製造業景気調査の一般景況指数は8月、前月の15.6から20.6に上昇し、コンセンサス予想の11.0を大きく上回る4年超ぶりの高水準となった。
- •需要は堅調で、新規受注は17.3、出荷は11.7となった一方、未消化受注は11ポイント上昇して15.5となり、受注残の拡大を示した。
- •納期指数は20.6に急上昇し、供給の利用可能性は-13.4に悪化、在庫も当月中に減少するなど、供給面の圧力が強まった。
- •コスト圧力は高まり、支払価格指数は58.6に上昇した一方、受取価格指数は22.7に低下した。
- •企業の6か月先見通しは改善し、予想景況指数は32.1に上昇、雇用予想指数はほぼ倍増して28.2、設備投資予想指数は16.5に達した。

ニューヨーク連銀のエンパイア製造業景気調査(Empire Manufacturing survey)によると、8月のニューヨーク州の工場活動は4年あまりで最も速いペースで拡大した。一般景況指数は20.6に上昇し、前月の15.6を上回り、予想の11.0を大きく上回った。
ニューヨーク連銀の経済調査アドバイザー、リチャード・ダイツ(Richard Deitz)氏は報告書を次のように要約した。「ニューヨーク州の製造業活動は8月、4年超ぶりに最も速いペースで増加した。雇用は引き続き緩やかに持ち直し続けている。ただし、納品期間は大幅に長期化し、供給の利用可能性は悪化し続けている」
現状
| 指数 | 8月 | 前月 |
|---|---|---|
| 新規受注 | 17.3 | 22.2 |
| 出荷 | 11.7 | 24.4 |
| 未消化受注 | 15.5 | 5.0 |
| 納期 | 20.6 | 13.0 |
| 在庫 | -5.2 | 4.0 |
| 供給の利用可能性 | -13.4 | -10.0 |
| 雇用 | 9.3 | 11.4 |
| 従業員の平均労働週 | 6.9 | 2.8 |
| 支払価格 | 58.6 | 52.3 |
| 受取価格 | 22.7 | 27.6 |
新規受注は17.3と引き続き堅調で、出荷は11.7となり、需要と生産の着実な強さを示した。未消化受注は11ポイント急上昇して15.5となり受注残の拡大を示唆し、納期は20.6へと大幅に長期化して大きな遅れをうかがわせた。在庫は当月中に減少し、供給環境は悪化して供給の利用可能性指数は-13.4に低下した。雇用は雇用指数9.3、従業員の平均労働週指数6.9と、引き続き緩やかに持ち直した。したがって本報告書は、生産工程への負担増を伴いながら活動が強まったことを示しており、この組み合わせはリードタイムや投入コストに注目する企業にとって重要になり得る。
今後6か月の見通し
| 指数 | 8月 | 前月 |
|---|---|---|
| 一般景況 | 32.1 | 27.9 |
| 新規受注 | 37.1 | 33.2 |
| 出荷 | 33.7 | 30.6 |
| 支払価格 | 57.7 | 53.0 |
| 受取価格 | 48.7 | 41.9 |
| 雇用 | 28.2 | 14.4 |
| 従業員の平均労働週 | 1.0 | 2.0 |
| 設備投資 | 16.5 | 15.0 |
| 供給の利用可能性 | -9.3 | -8.0 |
| 在庫 | 7.2 | 10.0 |
| 納期 | 7.2 | -4.0 |
| 未消化受注 | 19.6 | -3.0 |
6か月先の一般景況予想指数は27.9から32.1に上昇し、雇用予想指数は14.4に対して28.2、設備投資指数は15.0に対して16.5となった。未消化受注の予想指数は-3.0から19.6に上昇し、納期予想指数は-4.0から7.2に移行した。この見通しは、企業が供給と履行面での継続的な圧力を予想しつつも、年内後半も活動の継続を依然として計画していることを示唆している。
まとめ
ニューヨークの製造業は8月、力強い成長と健全な需要を示したが、受注残の増加、納期の長期化、供給の利用可能性の悪化は、サプライチェーン圧力の高まりを示している。この圧力は支払価格指数の上昇に反映されたが、受取価格は低下した。
出典: ForexLive