米DOE、鉱山廃棄物から重要鉱物を回収する9件のプロジェクトを選定し1億6,200万ドルを計画
重要ポイント
- •米エネルギー省は、鉱山廃棄物および工業副産物から重要鉱物を回収する9件のプロジェクトを、最大1億6,200万ドル(C$2億2,500万)の潜在的資金提供対象として選定した。
- •対象となる資源には、レアアース元素、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガン、グラファイトが含まれ、電池、電気自動車、風力タービン、民生用電子機器、防衛用途で使われる。
- •米国はレアアースやグラファイトを含む複数の重要鉱物で輸入依存度が高く、レアアースの世界的な採掘・加工能力では中国が最大シェアを持つ。
- •今回の選定は、2021年の Bipartisan Infrastructure Law の下で資金が付いた、石炭灰や酸性鉱山排水からレアアースを回収するDOEの試験プロジェクトを拡張するものだ。
- •今回の資金は確定ではなく潜在的なものであり、選定された申請者は連邦資金が最終決定される前に採択条件の交渉を完了する必要がある。

米エネルギー省(DOE)は、鉱山廃棄物や工業原料から重要鉱物を回収するため、最大1億6,200万ドル(C$2億2,500万)の潜在的資金提供対象として9件のプロジェクトを選定した。これは、エネルギー向けの国内供給を強化するための幅広い取り組みの一環である。
この採択はThe Northern Miner によって報じられた。選定された9件の詳細は、公開されている報道の範囲には含まれていなかった。同記事の一部は有料購読の対象となっている。
今回の資金は、原材料の2つの非従来型ソースを対象としている。1つは、歴史的および現役の鉱山に蓄積した尾鉱や廃石などの鉱山事業由来の廃棄物、もう1つは工業副産物の流れである。これらの材料には、米政府が「重要」と分類する鉱物が残留している場合がある。この分類は、国家経済と国家安全保障に不可欠であり、供給網の混乱に脆弱な非燃料鉱物に適用される。米国の重要鉱物リストには、磁石やその他の高性能部品に使われる17種類の化学的に類似した金属群であるレアアース元素のほか、リチウム、コバルト、ニッケル、マンガン、グラファイトなどが含まれる。これらの材料は、電池、電気自動車、風力タービン、民生用電子機器、防衛用途で使われる。米国地質調査所(U.S. Geological Survey)の商品データによると、同国はレアアースやグラファイトを含むいくつかの資源について、全面的または大部分を輸入に依存している。
この取り組みは、これらの資源に対する輸入依存を減らそうとする米政府の継続的な प्रयासである。米国は多くの重要鉱物を輸入に大きく依存しており、レアアースの世界的な採掘・加工能力の最大シェアは中国が占める。2021年のインフラ投資雇用法(Bipartisan Infrastructure Law)としても知られる Infrastructure Investment and Jobs Act 以降、議会は国内の電池および重要鉱物のサプライチェーンを拡大する DOE プログラムに数十億ドルを割り当ててきた。これには、石炭廃棄物やその他の非従来型原料から鉱物を抽出する取り組みも含まれる。DOE はこれまでにも、石炭灰や酸性鉱山排水からレアアース元素を回収する試験プロジェクトに資金を提供しており、今回の選定は、その手法をより広範な鉱山廃棄物および工業副産物の流れに拡大するものだ。今回の資金は「潜在的」なものであり確定ではないため、DOE の助成プログラムでは通常、選定された申請者は、連邦資金が最終決定され執行される前に採択条件の交渉を完了する必要がある。
尾鉱や廃石から鉱物を回収することは、歴史的鉱山跡地に残るレガシー鉱山廃棄物の量を減らすことにもつながる。これは北米各地の旧鉱山サイトにおける長年の環境課題である。連邦政府の推計では、米国西部にある放棄された硬岩鉱山の構成要素は数十万件に上り、再処理の対象となり得る材料の規模の大きさを示している。