CLSAが原油価格は今後3~4カ月で上昇との見方、影響を受ける可能性がある銘柄はこれだ
重要ポイント
- •CLSAは原油価格が今後3~4カ月で上昇すると予想している。
- •原油高は実現価格の改善によりONGCやオイル・インディアなど上流生産企業に恩恵をもたらす。
- •IOC、HPCL、BPCLなどの精製・販売企業は、原油高による原材料コスト上昇でマージン圧力に直面する。
- •塗料、タイヤ、FMCG各社は原油派生品によるコスト上昇のリスクがあり、消費者への転嫁能力次第で影響が変わる。
- •インドは原油需要の約85%を輸入に依存しており、価格高騰が続けば貿易・経常赤字の拡大とインフレを招く恐れがある。

CLSAは、原油価格が今後3~4カ月で上昇する可能性があると警告した。これはインドの石油・ガスセクター、そして原油由来の原材料を使用する塗料、タイヤ、FMCG(生活消費財)各社に異なる影響を及ぼす可能性がある。
同ブローカーによると、原油価格の上昇は、グローバルなベンチマーク価格が上昇する際に実現価格が改善する上流の原油生産企業、たとえばオイル・アンド・ナチュラル・ガス・コーポレーション(ONGC)やオイル・インディアにとって一般的にプラスとなる。一方、原油高は、原油を原材料として購入し、原材料コストの上昇により精製マージンが圧迫される下流の精製・販売企業、たとえばインディアン・オイル・コーポレーション(IOC)、ヒンドスタン・ペトロリアム・コーポレーション(HPCL)、バーラト・ペトロリアム・コーポレーション(BPCL)にとってはマイナスとなる。
石油セクター以外でも、原油価格の高止まりは原油派生品に依存する業界の原材料コストを押し上げる傾向がある。石油化学原料やカーボンブラックなどの原油ベースの原材料が重要なコスト構成要素である塗料、タイヤ、FMCG(生活消費財)もその対象だ。こうした消費者向け業界では、マージンへの影響は価格引き上げによって上昇したコストを転嫁できるかどうかに大きく依存しており、原油価格が高水準で推移する際に市場が注目する要素となっている。
インドは原油需要の大部分を輸入に依存しており、政府が示した数字では石油需要の約85%を輸入で賄っている。このため、グローバル価格の変動に敏感である。原油価格が高水準で続けば、インドの貿易収支および経常収支の赤字が拡大し、国内インフレを助長する可能性がある。だからこそ、原油価格の展望に関するブローカーの見方は、金利敏感セクターや石油関連セクターを追う株式市場参加者の注目を広く集めている。
この警告が出された市場環境には、西アジアの緊張の高まりがある。米国とイランの対立や、世界の海上輸送原油の大部分が通過する重要な狭窄部であるホルムズ海峡への懸念により、グローバル市場では供給リスクが高まっている。また、近年、相次ぐ割当調整を通じて生産水準を管理してきた産油国グループOPECプラスの供給方針も、原油価格の方向性を判断する際に投資家が地政学的動向と併せて注視している変数である。
元の記事はCNBC-TV18で閲覧できる。