Bound4blueが多目的船Na Hiro E PaeにeSAIL風力推進システムを設置
重要ポイント
- •Bound4blueは多目的船Na Hiro E Paeに全長22メートルのeSAIL風力推進システムを設置し、この種の船舶における初の既知の風力推進導入事例となった。
- •同船はタヒチとオーストラル諸島を結ぶ航路で最大200名の乗客と1,500トンの貨物を輸送しており、南太平洋の離島コミュニティにとって重要な物資供給ルートとして機能している。
- •単一のeSAILユニットにより船舶のエネルギー消費量が約10%削減され、EEDIおよびCIIの規制パフォーマンススコアも向上すると予測されている。
- •Bound4blueは現在までに12隻の船舶にeSAILシステムを導入し、さらに6隻の追加船舶の受注残を有している。
- •今回の設置は、海運企業が燃料コスト削減と2050年頃のネットゼロを目指すIMO排出規制への対応を追求する中で、風力補助推進に向けた海運業界全体のトレンドを反映している。

スペインの風力推進技術企業Bound4blueは、多目的船 Na Hiro E Pae に全長22メートルのeSAIL風力推進システムの設置を完了しました。これは、この種の多目的船に対する風力推進システムの設置として初の既知の事例となります。
この発表はBound4blueが火曜日にメールで発表したアップデートによるものです。eSAILユニットは、新造船が運航者であるフランス領ポリネシアを拠点とするSNA Tuha'a Pae Shipping Companyに引き渡される前に、スペイン・ビゴのアスティジェロス・アルモン造船所で設置されました。
Na Hiro E Pae は現在、タヒチとオーストラル諸島を結ぶ航路で、乗客、食料品、一般貨物を輸送しています。同船は最大200名の乗客を収容し、最大1,500トンの貨物を搭載できます。南太平洋の離島コミュニティにとって、このような島間多目的船は重要なライフラインとして機能しており、燃費効率の向上は必需品輸送の経済性と信頼性に直接的な影響を与えます。
Bound4blueによると、単一のeSAILシステムにより船舶のエネルギー消費量が約10%削減されることが見込まれます。また、この設置は船舶のエネルギー効率設計指数(EEDI)および炭素強度指標(CII)のパフォーマンス向上も期待されています。これらは、国際海事機関(IMO)が船舶のエネルギー効率を測定・改善し、温室効果ガス排出を削減するために策定した2つの主要な規制指標です。IMOが2050年頃までに国際海運からのネットゼロエミッションを目指す改訂GHG戦略を推進する中、両指標の重要性は高まっています。
Bound4blueが開発したeSAILは、空気力学的原理を用いて風から推進力を生成し、従来燃料への依存を低減する硬式風帆システムです。この技術は、海運企業が燃料コストを削減し、ますます厳格化する環境規制に対応しようとする中で、風力補助推進というより広範な業界トレンドの一部となっています。NorsepowerやBAR Technologiesなどの企業によるローターセイルや硬帆など、風力補助推進技術の採用事例は、貨物船、タンカー、ばら積み船において商業的な実績を積み上げつつあります。
現在までに、Bound4blueは12隻の船舶にeSAILシステムを導入しており、さらに6隻が受注残として控えています。