Bound4blue、Marflet Marineのケミカルタンカーに吸引力帆の設置を完了
重要ポイント
- •Bound4blueは、Marflet Marineの49,999 DWTケミカルタンカー「Santiago I」に4基の22メートルeSAIL吸引力帆を設置した。
- •この風力推進システムは、運航パターンや気象条件にもよるが、船舶の年間エネルギー消費量を約10~15%削減すると期待されている。
- •この改造は、燃料消費量と温室効果ガス排出量を削減し、EU ETSの炭素コストを低減するとともに、FuelEU Maritimeへの準拠を支援することを目的としている。
- •最終設置作業は、中国・舟山のIMC Shipyardでの風力対応準備工事の後、EDR Antwerp Shipyardで完了し、Cotenavalがエンジニアリング支援を提供した。
- •2024年5月に契約を締結したMarflet Marineは、吸引力帆を運用する初のスペイン商船隊船主となった。

Bound4blueは、Marflet Marineのケミカルタンカーへの風力推進システムの設置を完了した。
Bound4blueが木曜日にメール声明で明らかにしたところによると、49,999 DWTの「Santiago I」には4基の22 m eSAIL吸引力帆が設置された。
このシステムは、運航パターンや気象条件にもよるが、船舶の年間エネルギー消費量を約10~15%削減すると期待されている。
設置により、燃料消費量と温室効果ガス排出量の削減も見込まれるほか、EU ETS下での炭素コストへの曝露を低減し、FuelEU Maritimeへの準拠を支援するとされる。EU ETSは2024年以降海運にも拡大適用されており、船主は排出量の一部について排出枠を提出することが求められる。一方、FuelEU Maritimeは2025年から、EU港湾に寄港する船舶が使用するエネルギーの温室効果ガス強度に段階的に厳しくなる上限を設定している。
工事は、中国・舟山のIMC Shipyardでの風力対応準備工事を経て、EDR Antwerp Shipyardで完了した。Cotenavalが本プロジェクトのエンジニアリング支援を担当した。
Marflet Marineは2024年5月にBound4blueと契約を締結した。今回の設置により、同社は吸引力帆を運用する初のスペイン商船隊船主となった。これは、船主が回転帆(ローターセイル)、硬質帆、吸引力帆などの技術を通じて燃料節約と規制対応を追求する、商船分野における風力補助推進のレトロフィット(改造)拡大の流れの一部である。
eSAILシステムは、動力化された面を用いて揚力を発生させ、追加の推進力を提供することで、主機関への負荷を軽減する。