BHPのクレイグCEO、買収より銅拡張を優先しNexGen買収観測を否定
重要ポイント
- •BHPのブランドン・クレイグCEOは、鉱業セクター全体の高値評価により競合の買収よりも建設の方が安上がりになるとして、合併・買収(M&A)よりも銅の新規プロジェクト開発を優先している。
- •クレイグ氏は、BHPがNexGen Energyの買収に動くとの観測を退けた。バンクーバーに本社を置く同社は、サスカチュワン州アサバスカ盆地の計画中のRook Iプロジェクトをカナダの連邦影響評価プロセスの中で進めている。
- •BHPの銅事業の成長は、チリのエスコンディーダ鉱山(過半数出資)と南オーストラリアの事業が柱であり、2023年のOZ Minerals買収と2025年初めのLundin MiningとのFilo Corp共同買収によって近年拡大した。
- •BHPは2024年、提示した買収条件が拒否された後、競合Anglo Americanの買収提案から撤退した。
- •BHPの「建設優先」路線の当面の試練は、銅の成長選択肢全体への資本配分の順序であり、NexGenについてはRook Iの許認可の節目への注目が続く。

BHP(ASX、NYSE、LSE: BHP)のブランドン・クレイグ最高経営責任者(CEO)は、買収よりも銅の拡張を優先しており、高値圏の企業評価の下でプロジェクトの新規建設が競合他社の買収よりはるかに安上がりになる中、鉱業大手がウラン開発企業NexGen Energy(TSX: NXE)の買収に動くとの観測を退けていると、The Northern Minerが2026年8月18日に報じた。
同報道によれば、同誌がBHPの新トップとして紹介したクレイグ氏は、合併・買収(M&A)よりも新規建設を重視している。鉱業セクター全体で企業評価が高止まりしており、競合を買収するよりもプロジェクトを自社で開発する方が相当に割安となっているためだ。同記事の残りの部分はThe Northern Minerの有料会員登録の壁の向こうにあり、一般に閲覧できる部分は文の途中で途切れている。
メルボルンに本社を置くBHPは、世界最大級の多角化鉱業企業である。銅は同社の成長戦略の柱となっており、チリで過半数を出資し自社が操業するエスコンディーダ鉱山と、南オーストラリアの銅事業がその基盤だ。同社は2023年に完了したオーストラリアの銅生産者OZ Mineralsの買収によって銅ポートフォリオを直近で拡大したほか、2024年には提示した条件が拒否された後、競合Anglo Americanの買収提案から撤退した。2025年初めにはLundin Miningと共同でカナダのFilo Corpを買収し、アルゼンチン・サンファン州に隣接するFilo del SolとJosemariaの銅・金・銀プロジェクトを、両社が50対50で共有する合弁事業に組み入れた。これは稼働中の競合企業の買収ではなく、開発段階の鉱床への投資であった。銅を重視する姿勢は、送電網、風力・太陽光発電設備、電気自動車からデータセンターに至る電化の流れにおける同金属の中心的役割と軌を一にしており、世界の大手鉱山企業はポートフォリオ判断の際にこの需要要因を繰り返し引用してきた。
NexGen Energyは、バンクーバーに本社を置くカナダのウラン開発企業である。同社はサスカチュワン州のアサバスカ盆地において、高品位のArrow鉱床を中核とする計画中のRook Iプロジェクトを開発している。株式は同じNXEのティッカーシンボルでNYSE Americanでも取引されている。NexGenがカナダ最大級の未開発ウランプロジェクトの一つと位置づけるRook Iは、同国の連邦影響評価プロセスを進めてきている。ウラン開発企業をめぐる買収観測は、2020年代前半にウラン価格が急騰し、複数の政府が原子力発電への支持を再確認して業界全体の企業評価を押し上げて以来、折に触れて浮上している。
BHPにとって、「建設優先」アプローチの当面の試練は、エスコンディーダでの計画投資から南オーストラリア事業の成長計画に至るまで、銅の成長選択肢全体に資本をどのような順序で配分するかである。一方、NexGenについては、Rook Iにおける許認可の節目が引き続き注目される。
出典:The Northern Miner — https://www.northernminer.com/news/bhps-new-boss-favours-new-ma/1003894049/