AT&T(T)株、堅調な第2四半期決算と見通し引き上げを受け4.8%上昇
重要ポイント
- •AT&Tの第2四半期調整後利益は1株当たり$0.65となり、コンセンサス予想の$0.59を上回った。
- •四半期売上高は$31.56 billionで、アナリスト予想の$31.80 billionをやや下回った。
- •フリーキャッシュフローは前年同期比6.3%増の$4.7 billionとなり、会社のガイダンスレンジを上回った。
- •AT&Tはポストペイド携帯電話加入者を432,000人増やし、ウォール街予想の338,500人を上回った。
- •同社は2026年通期の1株利益見通しを$2.25から$2.35のレンジへ引き上げた。

AT&T(T)株は金曜日、通信事業者である同社がアナリスト予想を上回る第2四半期決算を発表したことを受け、4.8%上昇し$24.06で取引を終えた。売買高は8,000万株を超え、通常の日次取引量を約57%上回った。
ダラスに本社を置く同社は、調整後利益が1株当たり$0.65だったと発表し、コンセンサス予想の$0.59を上回った。四半期売上高は$31.56 billionで、予想の$31.80 billionをやや下回ったものの、堅調な最終利益と強いキャッシュ創出力が市場の好反応につながった。今回の結果は、AT&Tが2022年のWarnerMedia分離後、5Gおよび光ファイバーインフラへ資本を振り向け、事業の複雑性を低減することを目的に、中核の通信事業へ注力する戦略を引き続き実行している中で示された。
四半期のフリーキャッシュフローは$4.7 billionに達し、前年同期比で6.3%増加した。これは同社が従来示していた$4.0 billionから$4.5 billionのガイダンスレンジを上回った。調整後EBITDAも前年同期比で5.2%増の$12.3 billionとなり、調整後EBITDAマージンは110ベーシスポイント拡大して39.1%となった。
顧客増も重要な注目点となった。AT&Tはポストペイド携帯電話加入者を432,000人純増させ、ウォール街予想の338,500人を大きく上回った。ポストペイド携帯電話の純増数は、プリペイド加入者に比べて顧客生涯価値が高く解約率が低いことから、無線通信業界で最も注目される成長指標と広く見なされている。先進コネクティビティの追加数は100万件を超え、光ファイバーと固定無線の両分野の成長に支えられた。これらの分野では、AT&T、Verizon、T-Mobileが長期的なブロードバンド市場シェアをめぐって激しく競争している。
今後について、経営陣は2026年通期の1株利益見通しを$2.25から$2.35のレンジへ引き上げた。通期に関する現在のアナリストコンセンサスは$2.31となっている。
アナリストの反応
決算発表後、Wolfe ResearchはAT&Tの投資判断を引き上げた。Sanford C. Bernsteinは「outperform」の推奨を維持し、目標株価を$25.00とした。TD Cowenは「hold」の姿勢を維持しつつ、目標株価を$32.00から$33.00に引き上げた。一方、Argusは目標株価を$33.00から$30.00に引き下げたが、「buy」の推奨を維持した。Barclaysは目標株価を$26.00から$24.00に引き下げ、「equal weight」の判断を維持した。
全体として、アナリストコミュニティは同株をModerate Buyと評価しており、平均目標株価は$29.19となっている。同株は予想ベースの企業価値対EBITDA倍率で約6.7xで取引されており、Verizonの7.3x、T-Mobileの8.8xと比べてバリュエーション面でディスカウントされている。また、AT&T自身の過去5年間のレンジである7.5xから8xも下回っている。
株主還元と指標
AT&Tは、1株当たり$0.2775の四半期配当を発表し、支払日はAugust 3rdに予定されている。これは年率配当$1.11、現在の利回り4.6%に相当し、配当性向は37.25%となる。同社は$10 billion規模の自社株買い枠を引き続き有効にしている。
空売り比率は発行済み株式の1.81%と低水準にとどまる一方、機関投資家の保有比率は総株式数の57.10%を占めている。テクニカル指標では、50日移動平均が$22.79、200日移動平均が$24.24となっている。AT&Tの時価総額は$167.14 billion、株価収益率は7.97、ベータは0.24で、広範な株式市場の動きとの相関が歴史的に低いことを示している。決算発表後のオプション市場では、コールの取引量が異例に高まった。