Alphabet株、2026年のAI投資見通しを2050億ドルに引き上げ後に7%下落
重要ポイント
- •Alphabetの第2四半期売上高1198.0億ドルはアナリスト予想を上回り、前年同期比24.2%増となった。
- •同社は2026年の設備投資見通しを1950億ドルから2050億ドルへ引き上げ、従来のガイダンスレンジを上回った。
- •Google Searchは、検索利用を増やしたAI関連機能にも支えられ、過去最高の633億ドルの売上高を計上した。
- •Google Cloudの売上高は82%増の248億ドルとなり、受注残は6月30日時点で5140億ドルに達した。
- •GOOGL株は、アナリスト評価が概ね前向きだったにもかかわらず、決算発表後に約7%下落した。

Alphabet(GOOGL)は水曜日の市場終了後に2026年第2四半期決算を発表し、売上高と1株当たり利益がアナリスト予想を上回る一方、通年の設備投資見通しも引き上げた。
同社の第2四半期売上高は1198.0億ドルで、前年同期比24.2%増となり、アナリスト予想の1165.3億ドルを上回った。1株当たり利益は9.11ドルとなり、コンセンサス予想の2.87ドルを大きく上回った。
こうした表面的な数字は予想を上回ったものの、決算発表後にGOOGL株は約7%下落した。株価は現在、直近の過去最高値を約20%下回る水準で取引されている。
下落の背景には、Alphabetが2026年の設備投資見通しを従来の1800億ドルから1900億ドルから、1950億ドルから2050億ドルのレンジへ引き上げたことがある。今回の見通し引き上げは、同社が昨年910億ドルを支出した後に示されたもので、データセンター、サーバー、高性能チップを含むAIワークロード向けインフラを大手テクノロジー企業がいかに急速に拡大しているかを示している。
Google Searchは過去最高の四半期となり、売上高は633億ドル、前年同期比17%増となった。同社によると、AI OverviewsやAI Modeを含むAI機能が検索利用の増加に寄与している。AI Modeはすでに世界で月間アクティブユーザー10億人に達している。
Google Cloudも大きな貢献要因となり、売上高は82%増の248億ドルとなった。同プラットフォームの受注残は6月30日時点で5140億ドルに達し、第1四半期からだけで500億ドル増加した。クラウド需要は設備投資をめぐる議論の重要な要素であり、多額の先行投資を必要とする同じAIインフラが、計算能力、ストレージ、機械学習ツールを利用する法人顧客の支援にもつながるためだ。
好決算後も設備投資への懸念が浮上
Alphabetの支出計画の引き上げが注目されたのは、データセンターやチップへの投資が即時費用計上されるのではなく、時間をかけて減価償却されるためだ。その結果、現在の支出コミットメントは複数年にわたって利益に影響すると見込まれている。
Alphabetはまた、AnthropicやSpaceXなどの企業への投資保有分の価値が980億ドル増加した影響を除くと、第2四半期のフリーキャッシュフローが58億ドルの赤字だったと報告した。
この投資評価益は、表面的なEPSを押し上げる要因となった。これを除くと、同社の基礎的なキャッシュポジションは利益数値が示すほど強くは見えなかった。Alphabetの事業運営の実績を追う投資家にとって、この違いは重要だ。投資保有分の会計上の利益は、同社の中核事業から同額の現金を生み出すことなく、報告利益を押し上げる可能性があるためだ。
株価下落後もアナリストは前向きな評価を維持
決算発表後も、ウォール街のアナリストは概ねAlphabetに対する前向きな見方を維持した。Royal Bank of Canadaは買い判断と475ドルの目標株価を据え置いた。Cantor Fitzgeraldはオーバーウェイト評価を再表明したが、目標株価を435ドルから420ドルに引き下げた。Freedom Capitalは同株を強い買いに格上げした。
アナリストの平均目標株価は410.09ドルとなっている。同株には30件の買い評価、6件の強い買い評価、3件のホールド評価が付いている。
Alphabetはまた、1株当たり0.22ドルの四半期配当を発表した。支払日は9月14日で、基準日は9月7日となる。
これとは別に、AlphabetはEUから約10億ドルの独占禁止法違反制裁金を科され、同週の規制面での課題がさらに増えた。Alphabetの主力事業には検索、広告、デジタルプラットフォームが含まれ、複数の法域で競争当局の注目を集めているため、規制当局の監視は引き続き重要な要素となっている。
過去90日間で、内部関係者は合計767万ドル相当の株式を売却しており、CAOのMarsida Saraci氏と取締役のJohn L. Hennessy氏による売却も含まれる。
GOOGLは金曜日に319.09ドルで寄り付き、50日移動平均の360.63ドルと200日移動平均の337.38ドルのいずれも下回った。