ウォルマート株が5.7%下落、既存店売上高の予想下回りが消費支出の減速を示唆
重要ポイント
- •ウォルマートは第2四半期の1株当たり利益(EPS)が0.81ドルと、コンセンサス予想の0.75ドルを上回った。
- •決算発表後、投資家が弱含む販売動向に注目したことで、同社株は約5.7%下落した。
- •既存店売上高は当四半期に2.6%増と、約3.7%~3.8%という市場予想を下回った。
- •ウォルマートは2027会計年度の純売上高成長率目標を3.5%~4.5%から4%~5%へ引き上げた。
- •同社は年間調整後EPSの見通しも2.75~2.85ドルから2.80~2.87ドルへ引き上げた。

ウォルマート株は、決算説明会の直前には時間外取引でほぼ横ばいで推移していたが、その後、投資家が第2四半期決算の詳細を吟味する中で約5.7%下落した。
この米国小売企業は、1株当たり利益(EPS)が0.81ドルと予想の0.75ドルを上回ったことを発表し、年間目標も今年初めて小幅に引き上げた。ただし、詳細はそれほど芳しくなかった。コンプアラブル・セールス、すなわち既存店売上高は市場予想を大きく下回り、第2四半期の伸びはわずか2.6%にとどまった。市場予想は約3.7%~3.8%だった。
この指標は、ガソリン価格の上昇などをはじめとする要因を背景に、消費者が支出を手控えつつあることを示す重要なシグナルとなっている。ウォルマートの決算説明会は、食料品から一般雑貨に至るまでの価格に敏感な買い物客の支出パターンを捉えられることから、米国消費者の先行指標(ベルウェザー)と見なされることが多く、既存店売上高の数字は家計の予算状況を測るうえで特に重要だ。そのため、EPSが予想を上回り、通年の業績見通しが小幅に引き上げられたにもかかわらず、既存店売上高の予想下回りは重く受け止められている。
決算発表のその他の側面を見ると、ウォルマートは2027会計年度の純売上高が4%5%増になるとの見通しを示し、従来の目標であった3.5%4.5%から引き上げた。また、年間調整後EPSについても、従来目標の2.752.85ドルから引き上げ、2.802.87ドルになるとの見通しを示した。
既存店売上高の足かせの内訳を掘り下げると、その大部分はヘルス・ウェルネス部門に起因している。インフレ抑制法(Inflation Reduction Act)に基づく「最大公正価格(maximum fair price)」の導通による900ベーシスポイントの影響を受け、同部門は低い一桁台の成長に落ち込んだ。この影響を除けば、ウォルマートによれば既存店売上高は実際には3.4%増加していたという。それでも市場予想には届かなかった。
出典:ForexLive