Verizon、AIデータセンター支援でGoogleと10億ドル超のダークファイバー契約を締結
重要ポイント
- •Verizonは、Googleの拡大するデータセンターネットワーク向けにダークファイバー接続を提供する、10億ドル超の契約を締結した。
- •この契約は、Verizonが従来の通信事業を超えてインフラ事業を拡大する戦略の一環として、CEOのDan Schulman氏によって発表された。
- •Verizonは、年末までに追加のインフラ契約を発表する見通しで、それらは今後数年間で合計数十億ドル規模の収益を生む可能性がある。
- •今回の契約は、ハイパースケール技術企業の急速に拡大するAIインフラ需要に対応するため、通信事業者がファイバー資産を収益化するという広範な流れを反映している。
- •Googleとの契約に加え、Verizonは予想を上回る加入者増加と収益性の改善を背景に、通期の調整後利益見通しを引き上げた。

Verizonは、Googleの拡大するデータセンターネットワーク向けにダークファイバー接続を提供する、10億ドル超の契約をGoogleと締結した。この契約は、AIインフラ需要の急増を浮き彫りにしている。
最高経営責任者(CEO)のDan Schulman氏は、Verizonの決算後カンファレンスコールでこの契約を発表し、従来の通信サービスの枠を超えて同社のインフラ事業を拡大するための、より広範な取り組みの一環だと説明した。ダークファイバーとは、顧客がリースして自社のプライベートネットワーク機器を運用する未使用の光ファイバーケーブルを指し、容量、経路制御、セキュリティを全面的に管理できる。こうした機能は、施設間で大量のデータ転送を最小限の遅延で行う必要があるAI事業者の間で需要が高まっている。契約に基づき、VerizonはGoogleの拡大するデータセンター群を支えるダークファイバー接続を提供する。これらのデータセンターは、人工知能ワークロードやクラウドコンピューティングサービスを支えるため、大容量かつ低遅延の接続に依存している。
高まるAIインフラ需要
今回の契約は、大手通信事業者がAIインフラの急速な構築から収益機会を得ていることを示している。ハイパースケール技術企業が新たなデータセンターに数十億ドルを投じる中、信頼性の高いファイバーネットワークは、施設を接続し、増加するデータトラフィックを管理するための重要な構成要素となっている。競合する通信事業者も同様の戦略を進めており、たとえばLumen Technologiesは2024年にMicrosoftなどとの数十億ドル規模のダークファイバー契約を公表した。これは、キャリアグレードのファイバーポートフォリオがAI経済において収益化可能な資産クラスになりつつあることを示している。
Schulman氏は、Verizonのインフラ事業が今後も拡大する可能性があると示唆した。同氏によると、同社は年末までに追加契約を発表する見込みで、それらは今後数年間で合計数十億ドル規模の収益を生む可能性がある。
契約の主な内容:
- 契約額は10億ドル超。
- VerizonはGoogleのデータセンター向けにダークファイバー接続を提供する。
- 追加のインフラ契約が今年後半に見込まれている。
Verizon、従来型ワイヤレス事業の枠を超えて多角化
Googleとの契約は、Verizonが中核のワイヤレス事業を強化しながら、収益源の拡大を続ける中で結ばれた。インフラ契約の発表とあわせて、同社は予想を上回る加入者増加と収益性の改善を背景に、通期の調整後利益見通しを引き上げた。
今回の契約は、通信とAIインフラの融合が一段と進んでいることも反映している。クラウドプロバイダーがAIサービスを支えるために設備投資を加速する中、高性能ファイバーネットワークへの需要は、通信事業者に新たな長期的収益機会を生み出している。Verizonについては、同社が複数年にわたり進めてきた数十億ドル規模のネットワーク投資プログラムの下で拡大してきた全国規模のファイバー網が、この提携の基盤となっており、従来のワイヤレスバックホールを大きく超える顧客向けに資産を活用する位置づけとなる。
Verizonにとって、Googleとの提携はこれまでで最大級のインフラ契約の一つであり、急成長するAI経済に対応するため全国規模のファイバー資産を活用する同社の戦略を補強するものだ。