ニュースマクロ連邦資金に依存する大学の経済学者、2025年の政府用語リスト後に指定キーワードを回避したとの研究

連邦資金に依存する大学の経済学者、2025年の政府用語リスト後に指定キーワードを回避したとの研究

著者: Marginal Revolution·

重要ポイント

  • この研究は、2025年に米政府が作成した多様性関連用語のブラックリストを自然実験として用い、政治的圧力に対する学術界の行動反応を測定している。
  • 連邦資金への依存度が高い大学の経済学者は、依存度の低い機関や英国の同僚と比べ、指定語の使用を大幅に減らした。
  • 観察された減少は、表面的な言い換えではなく、主にジェンダー、人種、環境に関する研究内容によって引き起こされた。
  • 効果は学部・部局の質や著者の属性、具体的にはジェンダーや民族性によって異なり、個人の資金獲得状況だけではこの傾向を説明できなかった。
  • 同論文はCEPRのディスカッションペーパーであり、まだ査読を受けていない。
連邦資金に依存する大学の経済学者、2025年の政府用語リスト後に指定キーワードを回避したとの研究

Dominic Rohner、Oliver Vanden Eynde、Philine Widmerによる研究論文は、著者らが自然実験と位置づける事例、すなわち2025年初めに米政府が指定した語句の「ブラックリスト」が公表されたことを分析し、学術関係者が政治的圧力にどのように反応するかを検証している。このリストは、第2次トランプ政権下で連邦研究政策がより広範に転換する中で登場した。同政権は多様性に関連する用語の使用を制限し、助成金のコンプライアンスを特定の言語基準に結びつける方向へ動いた。

同論文の要旨によれば、このリストの公表により、連邦資金に大きく依存する大学に所属する経済学者の間で、指定語の使用が急減した。この減少は、連邦資金への依存度が低い機関の研究者や英国に拠点を置く研究者との比較で測定された。著者らは、この低下は主にジェンダー、人種、環境に関連する内容によって引き起こされたと報告している。

研究者らは、観察された変化は単なる語義上の変化ではなく、論文内容の実質的な変化を反映していると主張している。また、個人の資金獲得状況や時間を通じて変わらない著者の特性のいずれも、その効果を説明するものではないとした。同論文は、学部・部局の質や著者のジェンダー、民族性によって効果に異質性があることを示し、研究者は政治的圧力に強く反応すると結論づけている。連邦資金への依存度によって機関を比較するという研究設計は、直接実験を行わずに政策変化への行動反応を識別するための標準的な計量経済学的手法に沿っている。

著者らは、自らの発見を論文タイトルにも含まれる「Science under threat」という観点から位置づけている。Marginal Revolutionでこの研究を取り上げたブロガーは、その力学を認めつつ、追加的な解釈として、今回の結果は彼が「pandering」と呼ぶ行為へのインセンティブが取り除かれたことを反映している可能性もあると示唆した。

この論文はCentre for Economic Policy Research(CEPR)を通じて