株式市場ニュース:半導体株の売りでナスダックは下げ幅縮小、S&P 500とダウは上昇
重要ポイント
- •半導体株は、AI投資に絡む循環的な資金調達への懸念と、NvidiaがOpenAIに関与する可能性のある報道を背景に下落した。
- •Nasdaq Compositeは0.1%安、S&P 500は0.3%高、Dow Jones Industrial Averageは1%高となった。
- •Coca-Colaは第2四半期決算で予想を上回り通期見通しを引き上げた。Visa、Boeing、Ford、PayPal、SK Hynixの決算も控えている。
- •米国とイランが実際の戦闘を停止し、トランプ大統領が外交協議を行っていると述べたことで、原油価格は下落した。
- •米消費者信頼感は7月に90.8へ低下し、労働市場への見方が弱まった。水曜日のFRB政策決定を前に、こうした動きが注目されている。

火曜日の米国テック株は方向感が分かれ、半導体株の売りがAIに絡む循環的な資金調達取引への懸念を浮き彫りにする一方、原油安と企業決算への楽観が下支えした。
Nasdaq Composite(^IXIC)は前半の下げ幅を縮小し、0.1%安となった。S&P 500(^GSPC)は0.3%上昇し、Dow Jones Industrial Average(^DJI)は1%高となった。投資家が最新の四半期決算を消化する中、市場全体ではAI取引への感応度が低いとみられる分野への資金移動も見られた。
AI取引をめぐるセンチメントは、Nvidia(NVDA)がOpenAI(OPAI.PVT)向けに2,500億ドル規模の資金支援策を検討していると報じられたことで悪化した。これにより両社の結びつきが一段と強まり、循環的な資金調達への懸念が高まっている。さらに、米国企業とAIギャップを中国の競争が縮めているとの警戒も強まり、将来的な収益化のペースへの疑念を深めた。投資家にとって、半導体銘柄の下落は、AI投資への熱意がその背後にある資金調達構造と歩調を合わせ続けられるのか、市場がどれほど注意深く見ているかを示している。
決算発表は引き続き本格化しており、Visa(V)、Boeing(BA)、Ford(F)、PayPal(PYPL)などの主要企業が発表を控えている。Coca-Cola(KO)は第2四半期決算で市場予想を上回り、通期見通しを引き上げた。投資家は、AI懸念が広がる中でメモリー関連の動向を見極める手がかりとして、現地時間午後8時ごろに発表予定のSK Hynixの結果にも注目している。
一方、原油価格は、米国とイランが実際の戦闘を停止し、トランプ大統領が両国が外交協議を行っていると述べた後も下落を続けた。トランプ氏は月曜日、エアフォースワン機内で「何かが起こる可能性は十分にあり、もし起これば、それは良いことだ」と述べた。「起こらなければ、われわれは元のことに戻る。」
FRBは火曜日に2日間の政策会合を開始し、市場にとって近年でも最も判断が難しい政策決定の一つとなっている。トレーダーの見方は、会合終了の水曜日にFRBが金利を据え置く方向に傾いているが、確信は強くなく、利上げの可能性も残る。エネルギーコストの低下、消費者心理の悪化、そして成長と利益見通しに敏感な市場という状況の中で、この会合は株式市場にとって重要な背景となる。
なお、Conference Boardによると、米消費者信頼感指数は7月に90.8へ小幅低下し、労働市場への見方が弱まった。