ニュースマクロ米国NFP発表を前にした予測の分布状況

米国NFP発表を前にした予測の分布状況

著者: ForexLive·

重要ポイント

  • エコノミストの非農業部門雇用者数(NFP)コンセンサスは5.6万人で、予測レンジは-2.5万人~12.1万人、大部分は3万人~7万人に集中。
  • 失業率のコンセンサスは4.1%(予測の55%)で、4.2%が40%、4.0%が5%を占める。
  • 平均時給は前年比3.0%、前月比0.3%の上昇が各指標のコンセンサスとなっている。
  • FRBのウォラー理事は高めのCPI数値が9月会合での利上げ検討につながると述べており、来週のCPIは雇用統計以上に重要。
  • NFPデータに対して市場に意味のある反応が生じるには、いずれかの方向への大幅な予測からの乖離が必要になる可能性が高い。
米国NFP発表を前にした予測の分布状況

予測のレンジは市場反応の観点で重要です。実際のデータが予測から乖離すると、サプライズ効果が生じるためです。市場反応のもう一つの重要な要素は、予測の分布です。これらの予測はエコノミスト調査に基づいて作成されており、分布を見ると、単なるコンセンサスだけでなく、各結果の周辺にどれだけ予測が集中しているかが分かります。

予測レンジの中でも、大部分の予測は上限側に集中している場合があります。その場合、レンジ内ではあるものの下限に近い数値でも、サプライズ効果を生じさせることがあります。

非農業部門雇用者数(NFP)

  • 予測レンジ:-2.5万人~12.1万人
  • 3万人~7万人のレンジに最も集中
  • コンセンサス:5.6万人

失業率

  • 4.2%(40%)
  • 4.1%(55%) - コンセンサス
  • 4.0%(5%)

平均時給 前年比

  • 3.2%(9%)
  • 3.1%(22%)
  • 3.0%(50%) - コンセンサス
  • 2.9%(19%)

平均時給 前月比

  • 0.4%(9%)
  • 0.3%(56%) - コンセンサス
  • 0.2%(33%)
  • 0.1%(2%)

非農業部門雇用者数は、農業従事者などを除く米国の雇用変化を測る指標であり、労働市場の勢いを広く捉えるものです。同報告の賃金上昇要素である平均時給は、労働市場由来のインフレ圧力のシグナルとして注視されています。

NFP報告は通常、最も市場に影響を与える経済統計の一つですが、FRBがインフレに注力しているため、来週の米CPIの方がより重要となるでしょう。FRBのウォラー理事は昨日、高めのCPI数値が9月会合での利上げを検討する一因になると述べました。政策当局者は、労働市場は安定しておりインフレの発生源ではないと繰り返し表明しています。

市場に意味のある反応が生じるには、予測から大幅な上方または下方への乖離が必要になる可能性が高いです。上方乖離の場合、市場は昨日の動きを失い、ウォラー発言前の水準に戻ると予想されます。下方乖離の場合、市場はウォラー発言主導の動きを、一層のタカ派・ハト派再評価(さらにハト派的な再評価)を通じて拡大すると予想されます。

出典:investinglive.com