ニュースマクロEpoch AIのデータ、米国は2022年以降に世界のAI計算能力の72%を取得か

Epoch AIのデータ、米国は2022年以降に世界のAI計算能力の72%を取得か

著者: CryptoBriefing·

重要ポイント

  • •2026年10月27日に公開されたEpoch AIの調査で、米国は2022年以降に世界のAI計算能力の72%を取得したことが判明した。
  • •新規取得AI計算能力に占める米国のシェアは、2025年の72%から2026年上半期には78%に上昇し、AI計算能力競争が収束していないことを示唆している。
  • •中国はチップ数量ベースで約18%を占める一方、計算性能ベースでは約10%にとどまっており、この差は性能の低いチップへの依存と輸出規制の遵守に起因するとされる。
  • •Epoch AIは企業開示ではなく税関記録に基づいて分析を構築しており、これはほぼすべての先端AIチップが台湾でパッケージングされていることによって可能になった手法である。
  • •調査は中国の計算能力シェアの低さの一因を米国の輸出制限に結び付けており、ワシントンの政策決定がAI計算能力の世界的分布を直接左右することを意味する。
Epoch AIのデータ、米国は2022年以降に世界のAI計算能力の72%を取得か

AI研究機関Epoch AIの新たな調査によると、米国は2022年以降に世界のAI計算能力の72%を取得した。Epoch AIの「AIチップ輸入」エクスプローラーに基づき2026年10月27日に公開されたこの調査結果は、CryptoBriefingが報じた。

データはまた、格差が縮まるどころか拡大していることを示している。新規取得計算能力に占める米国のシェアは2026年上半期に78%に達した。これは2025年の72%から上昇したものであり、2022年以降の累計シェアと同じ水準だった。

データが示すもの

ここでいう計算能力とは、高度なAIチップが供給する処理能力、すなわち大規模モデルの訓練と実行を支える物理的な投入要素を指す。Epoch AIの調査結果はいくつかの主要な数値に分解できる。米国は2025年に新規取得計算能力の72%を獲得し、これは2022年以降の累計シェアと一致した。そして2026年に入ると、上半期だけで米国の新規計算能力シェアは78%に上昇した。

米国のAI競争相手として最も多く語られる中国は、はるか後方に位置している。Epoch AIは中国の世界AI計算能力シェアを約10%と見積もっている。

この数字は、もう一つの数字と並べるとより興味深いものになる。チップの数量ベースでは、中国はAIチップの約18%を占めている。しかし実際の計算性能ベースでは、わずか10%にとどまっている。

調査によれば、この乖離は、中国が性能の低いチップモデルに依存していることと、輸出規制を遵守していることに起因する。

税関データを通じてチップを追跡

この手法は、結果と同様に注目に値するものだ。企業の開示や業界推計に頼るのではなく、Epoch AIは税関記録に基づいて分析を構築した。

この手法が機能するのは、サプライチェーンの地理的特徴による。ほぼすべての高度なAIチップは台湾でパッケージングされるため、世界中のデータセンターへ出荷される前に共通の要衝を通過するのだ。

税関データはまた、チップ数と計算能力の違いを測定可能にする。どのようなチップがどこへ向かったかを把握することで、アナリストは単なる数量ではなく実際の処理能力を推定できる。

新しい数字はEpoch AIのこれまでの研究とも一致している。同機関は以前、2025年後半の時点で米国が世界のフロンティアAI計算能力の約75%を保有していると推計していた。

計算能力の集中が重要な理由

2022年以降72%というシェアは、高度なAIシステムを訓練・実行する世界の能力の大部分が物理的に一つの国に集中していることを意味する。フロンティア規模のモデル訓練は業界で最も計算集約的な作業の一つであり、だからこそチップの地理的分布は政策立案者や研究者の双方から注目されている。

18%対10%という乖離は、中国に関して注目すべき重要な詳細だ。中国のチップメーカーが性能差を埋めることができれば、追加の輸入がなくても中国の計算能力シェアは上昇する可能性がある。

輸出規制がこの力学の中心にある。調査は中国の計算能力シェアの低さの一因を輸出規制の遵守に結び付けており、ワシントンの政策決定がAI計算能力の世界的分布を直接左右することを意味する。ワシントンは近年、対中の先端AIチップ輸出に相次ぐ制限を課してきた。

調査はまた、先端チップの供給パイプラインの多くが台湾を通過していることにも注目しており、この単一のパッケージング拠点がそれ自体としても集中の焦点となっている。

このデータが注目されるのは、その推移ラインだ。72%というシェアはすでに支配的であり、2026年初頭に78%へ上昇する様子は、AI計算能力競争が収束していないことを示唆している。

注記:本記事はDiego Almada Lopezが編集しました。コンテンツの作成およびレビュー方法の詳細については、編集ポリシーをご覧ください。