ニュースマクロトランプ大統領、政治的『超能力』の低下により政権の『事実上の終わり』に直面すると専門家が警告

トランプ大統領、政治的『超能力』の低下により政権の『事実上の終わり』に直面すると専門家が警告

著者: Alternet·

重要ポイント

  • •ジャーナリストのブライアン・カレム氏はSalon誌で、中間選挙での党の大幅な議席喪失はトランプ大統領の政権の『事実上の終わり』を意味しかねないと警告した。任期は2029年1月まで続く。
  • •民主党による上下いずれかの議会掌握は、トランプ氏の立法推進の余地を狭めると同時に、党議員がすでに誓約している政権調査の権限を民主党に与えることになる。
  • •トランプ氏は10月にテキサス州とオクラホマ州での集会を含む集中的な遊説を開始し、自らの名前が投票用紙にあるかのように『私が立候補しているつもりで』と支持者に訴えた。
  • •食料品代、住宅費、その他日常の出費への有権者の不満が強まるなか、経済に関するトランプ氏の支持率は過去最低を更新した。
  • •トランプ氏の初期の遊説先は共和党の強い地盤であり、議会の主導権を決める激戦区に足を踏み入れるかどうかが、11月までの重要な焦点となっている。
トランプ大統領、政治的『超能力』の低下により政権の『事実上の終わり』に直面すると専門家が警告

ドナルド・トランプ大統領は、かつて政治生命の終焉を思わせた政治的危機を幾度も乗り越えてきた。しかし現在、共和党が厳しい中間選挙に直面し、経済に対する有権者の不満が高まるなか、トランプ氏が一貫して災厄を回避してきた政治的資質が弱まりつつあるように見える。

中間選挙は大統領任期の途中で実施され、435議席すべての下院議席と、上院の約3分の1が改選対象となる。歴史的に、政権与党は中間選挙で議席を失うことが多く、これが11月の結果が大統領の残り任期の政策課題にとって大きな意味を持つ理由の一つである。

金曜日、Salonに寄稿したジャーナリストのブライアン・カレム氏は、トランプ氏の最大の政治的技能は敗北後も前進し続ける能力だったと論じた。しかし同氏は、共和党にとって中間選挙での大幅な議席喪失のようなさらなる大きな挫折が、『彼の政権の事実上の終わり』をもたらしかねないと警告した。

これはトランプ氏が辞任するという意味ではない。任期は2029年1月まで、あるいはカレム氏の言葉を借りれば『そこまで続けば』の話である。しかし、民主党が上下いずれかの議会を掌握すれば、トランプ氏の立法課題を進める余地は狭まり、政権の調査権限が民主党に与えられることになる。党議員はすでに調査を進めると誓約している。

この警告は、トランプ氏が選挙戦に復帰したタイミングで出された。10月に集中的な遊説を開始したトランプ氏はテキサス州とオクラホマ州を訪れ、共和党支持者に、自らの名前が投票用紙にあるかのように中間選挙に臨むよう訴えた。ある集会では、支持者に『私が立候補しているつもりでいてくれ』と求めた。

決して屈しないことを政治的アイデンティティとしてきた大統領にとって、この状況は見慣れたものだ。トランプ氏はこれまで、2度の弾劾、2020年選挙の敗北、刑事捜査や有罪判決を経て、歴史的な政治的復活によりホワイトハウスに返り咲いた。

カレム氏はトランプ氏をある種の『一芸しかない曲芸師』と評したが、その一芸が驚くほど機能してきたことは認めている。すなわち、戦い続け、発信し続け、あらゆる敗北を次の戦いの出発点に変えることだ。『あらゆる失敗が、次の失態への燃料となる』とカレム氏は書いた。

しかし今回は、生活費をめぐる有権者の根強い不満と、11月の選挙に対する党内の高まる不安を抱えながらトランプ氏は挑戦に直面している。経済に関する支持率が過去最低を更新するなか、食料品代、住宅費、その他日常の出費に有権者が反発するなかで、共和党候補者は党の実績を弁明することを強いられている。

これに対し、トランプ氏は10月までの一連の集会を含む積極的な遊説日程を組んだ。しかし、最初の訪問先は共和党の強い地盤のある地域であり、共和党候補者が他地域で激戦区の議席を争っているにもかかわらずである。残り期間のどこで遊説するか、そして議会の主導権を決める激戦区や激戦州に足を踏み入れるかどうかは、11月までの最大の注目点の一つとなるだろう。

カレム氏が見るのは、いまだ戦い続けるものの、自らを取り巻く政治的議論を形作る力を失いつつあるかもしれない大統領である。仮に民主党が11月に大きく議席を伸ばしても、トランプ氏には2年以上の任期が残る。しかし、その最後の2年間は大きく異なるものになりうる。民主党支配の議会は、法案を阻止し、召喚状を発行し、政権への調査を開始できる立場にあるからだ。

『その後に待っているのは混乱かもしれない』とカレム氏は書いた。