ニュース株式トランプ氏の6月提出書類、最大2億6,300万ドル相当の1,051件の取引を示す――バークシャー株を購入、メタ株を売却

トランプ氏の6月提出書類、最大2億6,300万ドル相当の1,051件の取引を示す――バークシャー株を購入、メタ株を売却

著者: Yahoo Finance·

重要ポイント

  • トランプ氏のOGEフォーム278-Tによる6月の定期取引報告書は、総額7,810万ドルから2億6,310万ドルに及ぶ1,051件の有価証券取引を開示しました。年初の第1四半期には3,642件の取引が実行されていました。
  • 6月の申告書類には、バークシャー・ハサウェイ、Visa、Mastercard、Cintasのそれぞれ100万〜500万ドルの買付け、同規模のMeta PlatformsとMotorola Solutionsの売却、さらに6月22日のバンガード配当ETFによる500万〜2,500万ドルの単一売却が示されていました。
  • トランプ氏の口座は6月14日の米国・イラン平和合意の前後にPalantir Technologiesの売買を行っており、同社が主要な政府請負企業であることは、大統領の政策決定権限と個人投資の重なりに関する倫理的懸念を浮き彫りにしています。
  • ホワイトハウスは、独立した運用担当者がコンピューターベースのダイレクト・インデックス戦略で取引を実行していると説明していますが、この説明は取引量の多さを説明できても、倫理上の疑問を解消するものではありません。
  • 下院は7月22日にインサイダー取引禁止法案(H.R. 7008)を232対198で可決しましたが、同法案は大統領と副大統領を適用対象から外しており、上院での採決見通しは厳しいとみられています。
トランプ氏の6月提出書類、最大2億6,300万ドル相当の1,051件の取引を示す――バークシャー株を購入、メタ株を売却

ドナルド・トランプ大統領の最新の金融資産申告によると、同氏の投資口座における有価証券取引のペースは衰えを見せていません。連邦政府高官が定期取引の報告に用いるOGEフォーム278-Tとして提出された6月分の書類には、当月中の1,051件の有価証券取引が記録されており、総額は7,810万ドルから2億6,310万ドルに達します。このうち550件超が買付け、450件超が売却でした。この報告に先立つ年初はさらに活発で、第1四半期には3,642件の取引が実行されていました。

上昇市場のなかで取引が継続

こうした取引は、全体的に上昇基調の株式市場を背景に展開されています。市場データによると、トランプ氏が2期目を開始した2025年1月20日以降、S&P 500は約28%上昇しています。ただし、この上昇過程には2025年4月に市場を震撼させた急落局面も含まれていました。大統領が4月2日に包括的な関税を発表した後、指数はわずか4営業日で12%超下落しましたが、政権が関税の多くを猶予したことで回復に転じました。この反発が新高値の定着を後押しし、その間、トランプ氏のポートフォリオも活発に動いていました。

申告書類が示す内容

6月に開示された比較的大きな動きには以下のポジションがあり、いずれも開示規則が定める幅広い金額帯で報告されています。

企業第2四半期の主な動き
バークシャー・ハサウェイ(NYSE:BRK-B)100万〜500万ドルを購入
Visa(NYSE:V)100万〜500万ドルを購入
Mastercard(NYSE:MA)100万〜500万ドルを購入
Cintas(NASDAQ:CTAS)100万〜500万ドルを購入
Meta Platforms(NASDAQ:META)100万〜500万ドルを売却
Motorola Solutions(NYSE:MSI)100万〜500万ドルを売却

バークシャー・ハサウェイはウォーレン・バフェットが長年にわたり率いてきたコングロマリット(複合企業)であり、Meta PlatformsはFacebookとInstagramの親会社です。VisaとMastercardは世界の2大カード決済ネットワークを運営し、Cintasはユニフォームのリースや職場用品の供給を行い、Motorola Solutionsは警察・消防などの公共安全機関が使用する通信機器とソフトウェアを提供しています。申告書類はまた、トランプ氏の口座がPalantir Technologies(NASDAQ:PLTR)の売買を繰り返していたことも示しています。同社はピーター・ティールが共同創業したデータ分析ソフトウェア企業で、米国政府を最重要顧客のひとつに数えています。開示された取引には、6月3日の購入、6月16日と18日の売却、そして6月23日と24日の追加購入が含まれます。開示された単一取引で最大だったのは、6月22日に行われたバンガードの配当ETF(上場投資信託)500万〜2,500万ドル分の売却です。

独立運用と、解消されない倫理問題

ホワイトハウスによれば、これらの口座は独立した運用担当者が、インデックスへの連動を目的としたコンピューターベースの戦略で管理しています。この種のダイレクト・インデックス運用では、税務上の損失確定を目的とした売却を含め、数百件の個別取引が必要になることがあります。歴代大統領のなかには、ブラインド・トラスト(信託)や資産売却によって自身を個人資産から切り離してきた例が複数ありますが、現行の仕組みでは、執行を委託しつつも、トランプ氏に紐づく口座での売買は継続しています。この説明は取引量の多さを説明するものではあるものの、倫理上の疑問を解消するものではありません。

懸念の中心は個々の取引そのものではなく、トランプ氏の政策決定権限と投資の重なりにあります。たとえば6月の申告書類は、6月14日の米国・イラン間の平和合意の前後にPalantirの売買があったことを示しており、6月18日には最大100万ドルの売却が行われた後、6月23日と24日に購入が続いています。Palantirは主要な政府請負企業であり、バークシャー・ハサウェイやMeta Platformsなどの企業と比べて、連邦政府の防衛・調達に関する決定に直接的にさらされる度合いが大きくなっています。

この時期的一致は、トランプ氏が取引を指示したことや非公開情報を利用したことを証明するものではありません――同氏の投資口座は独立して運用されていると報じられています――が、不正行為の証拠がない場合であっても、大統領による株式売買が倫理上の疑問を生じさせる理由を浮き彫りにしています。

議会は動くも、大統領は対象外

行政府の金融資産開示は1978年の政府倫理法を基礎としており、高官の有価証券取引の公開報告は2012年のSTOCK法(議員の内部情報取引禁止法)によって大幅に拡充されました。OGEフォーム278-Tのような定期取引報告書の提出・公開は、この枠組みの下で行われています。STOCK法は、インサイダー取引の禁止を含む証券法が連邦政府の公職者に適用されることを確認し、取引報告書のオンライン公開を義務付けましたが、対象となる公職者が個別銘柄を保有・売買する自由は残しました。連邦議員の株式売買を制限する超党派の法案は、直近のいくつかの議会で提出されていますが、いずれも成立には至っていません。

7月22日、下院はインサイダー取引禁止法案(H.R. 7008)を232対198で可決しました。同法案は一般に、連邦議員とその配偶者、扶養中の子どもによる個別銘柄の購入を禁止し、一定の売却には事前通知を義務付ける内容です。しかし、この法律は大統領と副大統領を適用対象から除外しています。制限を行政府まで拡大する修正案は、下院規則委員会で否決されました。

その後法案は上院に送られましたが、下院の共和党が民主党の反対する有権者身分証明(投票者ID)条項を付加したため、見通しは厳しいとみられています。最終的な法案は上院での可決と大統領の署名を引き続き必要としますが、下院可決時の内容のままでは、売買制限は行政府で最も著名な口座保有者には及ばないことになります。

開示情報が投資家に伝えるもの、伝えないもの

投資家にとって、こうした開示書類の実際上の限界は無視できません。書類は取引の実行から数週間、場合によっては数か月後に届くものであり、正確な金額ではなく幅で開示され、個別企業への確信ではなく自動化されたインデックス戦略を反映している可能性があります。STOCK法のスケジュールでは、定期取引報告書は取引から最長45日後まで提出できるため、同じ枠組みに基づく追加の月次提出書類は、年内も引き続き届き続ける見込みです。

元の報道記事が読者に示す結論は、トランプ氏の激しい売買は注目に値するものの、投資シグナルではないというものです。同記事は、就任以降のS&P 500の約28%の上昇を、2025年の関税暴落を規律を保って乗り切った投資家が報われた証拠として挙げており、6月の1,000件超の取引から得られる最も有益な教訓は、何が買われ、何が売られたかではなく、一般の投資家がなぜ大統領の次の行動を知る必要のないポートフォリオを構築すべきなのかであると論じています。

出典:Yahoo Finance(元の報道は24/7 Wall St.による)。