ブルメンソール氏、2026年中間選挙を前にトランプ氏の「カリスマ性崇拝」が存亡の危機に直面と指摘
重要ポイント
- •ビル・ヒラリー・クリントン元顧問のシドニー・ブルメンソール氏は、ガーディアン紙への寄稿で、2026年中間選挙を前にトランプ氏のカリスマ性崇拝が危機に直面していると論じた。
- •トランプ氏は憲法修正第22条により3選が不可能で候補者名簿に名を連ねておらず、共和党有権者に自分が立候補していると思って投票するよう求めている。
- •最新のロイター・イプソス調査では「強く支持」13%対「強く不支持」49%、総合支持率33%、不支持率65%となっている。
- •ブルメンソール氏は、MAGAは新たな党組織ではなくトランプ個人を中心に築かれたものであり、指導者が崇招されなければ運動は崩壊すると主張する。
- •中間選挙では上下両院の主導権が懸かっており、歴史的に大統領所属政党は中間選挙で下院議席を失ってきた。

「カリスマ性の崇拝(パーソナリティ・カルト)」という言葉は、ロナルド・レーガンからバラク・オバマに至るまで、歴代の米大統領に対して使われてきた表現であり、ドナルド・トランプ大統領についても頻繁に用いられる。しかし、民主党の内部筋でありビル・クリントン元大統領とヒラリー・クリントン元国務長官の元顧問を務めたシドニー・ブルメンソール氏によれば、トランプ氏の「カリスマ性崇拝」は、最もそれを必要とするまさにその時に、存亡にかかわる「危機」に直面しているという。
ブルメンソール氏はガーディアン紙への寄稿で、2026年中間選挙まで2か月余りとなる中、トランプ氏の強烈な個性はもはや共和党の選挙不安を和らげていないと論じている。賭け金は大きい。上下両院の主導権が懸かるうえ、中間選挙は歴史的にホワイトハウスを占める政党にとって厳しい戦場であり、第二次世界大戦以降、ほぼ毎回の中間選挙で大統領所属政党は下院議席を失ってきた。憲法修正第22条により3選を目指せないトランプ氏自身は候補者名簿に名を連ねていない。それこそが、同氏が自身の個人ブランドに大きく依存して共和党候補を支えようとしてきた理由である。
「トランプは、今回の中間選挙がほかのどの中間選挙とも違う形で自分自身にかかわるものだということを直感的に理解している」とブルメンソール氏は書く。「骨の髄まで、それが自分のカリスマ性崇拝の危機であると感じ取っている…。トランプのMAGAは決して新しい党組織ではなく、旧共和党の残骸の上に築かれたものだ。その代替物のあらゆる粒子は、指導者の覇権と自己肥満を推し進めるために指導者に結び付いている。すべては上へと流れ、すべての頭は垂れ、すべての膝は屈する。MAGAは常に、一人の男の、一人の男による、一人の男のためのMAGA株式会社だった。運動とはその男自身なのだ」
しかしブルメンソール氏は、「カリスマが機能しなくなれば」運動そのものが「崩壊する」と主張する。
「指導者が崇拝されなければ」と元クリントン顧問は説明する、「彼の至上原理である『指導者原理』は崩れ落ちる。フューラー原理なくしてフューラーは存在しない」
共和党の連邦議会多数派を守ろうと、トランプ氏は共和党有権者に対し、自分が候補者名簿にいるかのように「思い込んで」ほしいと促してきた。しかしブルメンソール氏によれば、この訴えは空振りに終わっている。
「無条件の愛を求めるトランプの懇願――『お願いだから、思い込んで』――は重力に逆らうものだ」とブルメンソール氏は書く。「彼はアイザック・ニュートンと闘っており、ニュートンは常に勝つ。強度は『強く支持』と『強く不支持』の世論調査数値で測られる。単なる支持・不支持の統計以上に、これらは選挙の輪郭を決める有権者の動機を示している。最新のロイター・イプソス調査で、トランプの『強く支持』は現在13%だ」
同氏は続ける。「『強く不支持』は49%に達している。総合支持率は33%、不支持率は65%だ。『やや支持』層には、中間選挙を棄権しがちな低投票傾向の浮動有権者が多く含まれる。しかもこの調査は、彼のカナダへの貿易戦争宣言の前に行われたものだ…。自らが作り出した現実から無敵のイメージを救い出そうとする彼の焦りは、彼をこれまで以上に避けられない存在にしている。彼を制限しようとするいかなる試みも、彼の激怒を招くだろう」