ダンプル・シュガー、ドワリケーシュ・シュガー、バジャジ・ヒンドゥスタン・シュガーが最大13%急騰 世界の供給不足見通しと出荷規則の厳格化で
重要ポイント
- •ダンプル・シュガー・ミルズ、ドワリケーシュ・シュガー・インダストリーズ、バジャジ・ヒンドゥスタン・シュガーの株価は、8月19日水曜日の取引で最大13%上昇した。
- •今回の急騰は、ブラジル、タイ、欧州連合(EU)での生産リスクと、10月から翌9月までの2026-27シーズンにおける世界的な砂糖供給不足の見通しに支えられた。
- •インド政府は砂糖の出荷規則を厳格化した。同規則の下では、工場からの出荷は食品・公共分配局が管理する月次発売指令を通じて統制される。
- •ムンバイの砂糖価格は1キンタルあたり5,000ルピーを超えて急騰し、国内価格の堅調化が反映された。
- •政府はガソリンへのエタノール20%混合目標を、従来の2030年期限から2025-26エタノール供給年度に前倒しした。

8月19日水曜日、インドの製糖株が急上昇し、ダンプル・シュガー・ミルズ(Dhampur Sugar Mills)、ドワリケーシュ・シュガー・インダストリーズ(Dwarikesh Sugar Industries)、バジャジ・ヒンドゥスタン・シュガー(Bajaj Hindusthan Sugar)の株価は取引中に最大13%上昇した。
この動きは、CNBC-TV18の報道で取り上げられた一連の世界的・国内的展開と同時に生じた。市場参加者は、ブラジル、タイ、欧州連合(EU)といった主要な砂糖生産地域における生産リスクを注視している。ブラジルは世界最大の砂糖生産国・輸出国であり、タイは上位の輸出国、EUはビート糖の主要生産地域であるため、これらの地域での供給途絶は世界の砂糖価格に直接影響を及ぼす。
同報道によると、10月から翌9月までの2026-27シーズンで世界的な砂糖供給不足が見込まれていることも、価格を下支えした。インドの砂糖シーズンも同様の10月~翌9月のサイクルに従っており、同国は世界最大の砂糖消費国かつ第2位の生産国であるため、世界の需給バランスと国内政策の双方が、インドの製糖工場を取り巻く価格環境を左右している。
政府が砂糖の出荷規則を厳格化
国内では、政府が砂糖の出荷規則を厳格化した。インドでは、製糖工場による砂糖販売は月次発売指令によって規制されており、工場からの砂糖出荷には食品省傘下の食品・公共分配局(Department of Food and Public Distribution)が管理する許可が必要となる。月次発売指令は各工場が自由市場で販売できる砂糖の量を定めるものであり、政府が国内の供給と価格を管理するための主要な手段となっている。
出荷規則の強化は、国内価格が堅調化していることを背景に実施された。関連報道でCNBC-TV18は、ムンバイの砂糖価格が1キンタルあたり5,000ルピー超へと急騰したと伝えている。
エタノールと製糖セクター全体
製糖事業者の収益構造はエタノールとも密接に結びついている。インドのエタノール混合プログラム(Ethanol Blending Programme)はガソリンへのエタノール20%混合を目標としており、工場はこのプログラムの下でサトウキビジュースや糖蜜をエタノールに変換している。エタノールは砂糖に加えて工場に追加の収入源をもたらすものであり、政府は20%混合目標を従来の2030年期限から2025-26エタノール供給年度に前倒しした。
水曜日の急騰を牽引した3社は、インドを代表する上場製糖企業であり、マハーラーシュトラ州やカルナータカ州と並ぶ国内最大級のサトウキビ栽培地であるウッタル・プラデーシュ州で大規模な製糖事業を展開している。同セクターのその他の主要上場企業には、バルラムプル・チニ・ミルズ(Balrampur Chini Mills)、EIDパリー(EID Parry)、シュリー・レヌカ・シュガーズ(Shree Renuka Sugars)、トリヴェニ・エンジニアリング・アンド・インダストリーズ(Triveni Engineering & Industries)がある。