Strive、優先株エクイティで1億ドルを調達しビットコイン保有量を21,356 BTCに拡大
重要ポイント
- •Striveのビットコイン保有量は21,356 BTCに増加し、公開企業の保有者としては7位となった。
- •同社は変動利率シリーズA永久優先株「SATA」を通じて、7日間で1億ドルを調達した。
- •8月24日~28日の期間、SATAは100ドルの額面以上で取引され、約4,035万ドルのATM純調達額と約510 BTCの購入が実現した。
- •Striveは負債を抱えず、ビットコイン購入の資金をすべて株式発行で賄っている。
- •StriveのATMプログラムは最大5億ドルまで認められており、追加の資金調達に向けた十分な枠が残されている。

NASDAQにティッカーシンボル「ASST」で上場するビットコイン・トレジャリー企業Striveは、優先株エクイティ手法を通じて7日間で1億ドルを調達し、その資金を加速を続けるビットコイン購入プログラムに投入した。
今回の資金調達は、同社の変動利率シリーズA永久優先株(SATA)を通じて実行された。これに伴う購入により、Striveのビットコイン総保有量は21,356 BTCに達し、同資産の公開企業保有者としては7位の規模となった。合併を完了して上場したのが2025年という企業にとっては、極めて速いペースでの躍進である。この上場は、Nasdaq上場のAsset Entitiesとの合併によって実現したものであり、ヴィヴェック・ラマスワミ氏が共同創業した資産運用会社Striveは、ASSTのティッカーで取引されるビットコイン・トレジャリー企業へと生まれ変わった。
SATAはどのようにビットコイン取得のエンジンとして機能するのか
SATAは永久優先株であり、満期や失効がなく、日次で13%の変動配当を支払う。この銘柄は99ドルから101ドルの狭いレンジで取引されるよう設計されており、100ドルの額面価格を中心に推移する。
SATAが額面以上で取引されている場合、Striveは市場売出し(ATM)プログラムを通じて、価値の希薄化を招くことなく新株を発行できる。ATMプログラムは最大5億ドルまで認められており、同社には資金調達を続け、それをビットコインへ転換するための十分な余力がある。今回の7日間で1億ドルを調達したため、この枠の大半は依然として残っている。
8月24日から28日までの週には、活発な取引によりSATAは一貫して100ドルの額面以上で推移した。その結果、約4,035万ドルのATM純調達額が実現し、これが約510 BTCの購入資金となった。7日間全体で調達された1億ドルは、この手法に流入したより広範な資金を反映している。
Striveは無借金のバランスシートで事業を運営している。レバレッジを用いてビットコインを購入する企業とは異なり、同社は購入資金をすべて株式発行によって賄っている。
加速し続ける購入ペース
直近の購入は、強まり続けてきた傾向をさらに延伸するものである。1億ドルを調達した週に至る3日間で、Striveは191 BTCを追加購入した。その前の週には、合計1,110 BTCを取得している。7位という順位により、Striveは6社を除くすべての公開保有者を上回る位置にあるが、その規模は依然としてStrategyのごく一部にすぎない。Strategyはこのプレイブックの創始者であり最大の企業保有者で、その保有量は60万BTCを超えている。
企業のビットコイン・トレジャリー戦略の進化
Striveのアプローチは、企業がビットコイン・トレジャリー戦略をどう構築するかという点での進化を象徴している。このプレイブックの第一波は、とりわけMicroStrategy(現Strategy)によって先導され、転換社債と普通株の発行に大きく依存するものだった。その後、2025年には新たなトレジャリー企業の上場ラッシュが起き、Strategy自身も上場優先株を資金調達手段に加えた。これは、優先株エクイティがStrive独自の発明ではなく、セクター全体で確立された調達チャネルになりつつあることを示す兆候である。
Striveの優先株エクイティという道は、従来とは異なる点を突いた手法である。SATAの保有者は日次13%の変動配当を受け取れるため、この銘柄は利回りを生み出す商品としての魅力を持つ。一方、資金は別の株式クラスから調達されるため、普通株の株主はビットコイン購入による直接的な希薄化を回避できる。無借金のバランスシートは、レバレッジを効かせたポジションがビットコインの下落に直面した際に起こりうる強制売却に対する、さらなる防御層として機能する。その代償は仕組み自体に表れている。すなわち、発行済み優先株の規模に応じて拡大する日次13%の永久配当支払義務と、設計上、SATAが100ドルの額面以上で取引されている間しか希薄化なしでの発行ができないATMエンジンである。